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『007』新ジェームズ・ボンドに「イギリス出身、無名の新人俳優」を起用の方針 ─ 「新たなボンド、新たな始まり、すべてを一新」

CINE-007-JAMES-BOND-ICON | Raph_PH https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DVilleneuveRFH121024_(12_of_23)_(54061976489).jpg

ダニエル・クレイグに続く、『007』シリーズの“7代目ジェームズ・ボンド”に、製作陣が「イギリス出身、無名の新人」を起用する意向のようだ。米Deadlineが報じている。

シリーズ第26作となる最新作を手がけるのは、『DUNE/デューン』シリーズや『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。脚本は「ピーキー・ブラインダーズ」(2013-2022)のスティーヴン・ナイト、プロデューサーは『スパイダーマン』のエイミー・パスカルと、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』のデヴィッド・ハイマンが務める。

報道によると、ヴィルヌーヴは『デューン』第3作の撮影を終えたあと、新ボンド俳優の検討に乗り出す構え。製作陣の理想は、原作者イアン・フレミングが「鈍器」と表現した、“退屈で面白みのない人物だが、出来事に巻き込まれていく”キャラクター性に忠実であることのようだ。

今回の報道によると、『007』第26作は、前作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の物語を汲むものではなく、「新たなボンド、新たな始まり、すべてを一新した」作品になるという。記者が脚本家に取材したところ、MI6所属以前の海軍中佐時代まで遡ることもありえそうだというから、本格的なリブートとなる可能性が高そうだ(もっとも脚本は執筆中であり、これは確定した情報ではない)。

こうした情報からは、これまで有力候補と目されていた『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドや『フランケンシュタイン』(2025)のジェイコブ・エロルディ、『ベイビーガール』(2024)のハリス・ディキンソンらが起用される可能性が低いことがうかがえる。少なくとも、ホランドとエロルディはイギリス人ではなく、仮にオリジンを描くとすれば、30代後半~40代以上の役者が選ばれることもないだろう。

なお、有色人種の俳優が起用されることもありうるというが、すべては“ジェームズ・ボンド役にふさわしいか、ヴィルヌーヴ&ナイトの求める物語にふさわしいか”が基準だと情報源の人物は語っている。そのほか、ボンド以外のキャラクターはイギリス人以外も演じられるとみられる。

『007』第26作(タイトル未定)は2028年の米国公開を目指しており、2027年にも撮影が始まる見込み。このスケジュールを鑑みれば、現時点で23歳~33歳くらいの俳優が候補者になるだろうか?

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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