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『007』は映画館で観るべき、卒業後のダニエル・クレイグが率直な思い

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)まで、約16年間の旅を終えた6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ。卒業から数ヶ月が経った今、これからはイチ先輩として、イチ観客として接することになる『007』映画シリーズに、彼は何を望んでいるのだろうか。

7代目ジェームズ・ボンドより、『007』シリーズは新しい道を進む。2021年5月、『007』シリーズの製作を担ってきた米MGMが米Amazonに買収されたことを受けて、これからは業界指折りのストリーミングサービスを提供するAmazon Studiosの出資作品として公開されるのだ。

今後の『007』シリーズについて、もしもジェームズ・ボンドの活躍がAmazon Prime Videoでのストリーミング配信でしか観られなくなってしまったら?と考えたファンも多いはず。実のところ、これこそダニエルも避けたいことの1つのようだ。ダニエルは、これまで蜜月関係であり続けた『007』と映画館について、英The Sunでこう語っている。

「この映画(『ノー・タイム・トゥ・ダイ』)で一番素晴らしかったのは、映画館で公開できたことです。それがボンド映画のあるべき場所。スマホでは良く映らなくても、IMAXスクリーンや30フィートのスクリーンでは良く映るというものなんです。あとは、家族のイベントでもあります。家族が一緒に出かける機会を作ってくれる。こうしたイベント映画がある限り、映画館には生き残る余地があると思います。

このコロナ禍で、映画館業界が大打撃を受けていることは周知の事実。その一方で、ステイホームが余儀なくされる生活で娯楽を提供する代替手段となったのがストリーミング配信だ。こうしたコンテンツ提供における過渡期で、映画館業界に救いの手を差し伸べている存在こそ、ダニエルが“イベント映画”と形容した『007』シリーズをはじめとする大作映画なのである。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年に公開された映画作品の世界累計興行収入ランキングにおいて世界第4位。7億ドルを越えたハリウッド映画は『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』と『ノー・タイム・トゥ・ダイ』、そして『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の3作のみだ(いずれも本記事掲載時点)。とりわけマーベル映画を巡っては、ハリウッドの巨匠たちから批判の対象となってきた──批判内容は一括りに出来ない──が、映画館という“遺産”を継承していく存在としても大作映画が必要不可欠なことには間違いない。

ちなみに、次作から7代目ジェームズ・ボンドとなる『007』映画シリーズの今後については、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが、劇場公開が継続していく方針を明言している。

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Source: The Sun

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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