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『007』小説シリーズに女性作家が初起用 ─ ジェームズ・ボンド不在、次世代00エージェントの活躍を描く

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
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007』小説シリーズを新たに手掛ける作家として、英出身の女性作家キム・シャーウッドが起用された。『007』シリーズ70年の歴史において、女性作家の起用は初めてのことである。

1953年、小説『007』シリーズは英作家イアン・フレミングによって生み出された。1964年にフレミングが他界した後も、小説シリーズはキングスレー・エイミス、レイモンド・ベンソン、セバスティアン・フォークスら、後世の作家たちによって引き継がれてきた。直近では『シャーロック・ホームズ』シリーズや『カササギ殺人事件』(東京創元社)などで知られるアンソニー・ホロヴィッツが『逆襲のトリガー』(2015)や『Forever and a Day(洋題)』(2018)を手がけている。

2022年5月に『007』3冊目を出版する予定のホロヴィッツに続き、シリーズの作家として起用されたのは、1989年英カムデン出身のキム・シャーウッド。2019年、処女作『Testament』が英The Sunday Timesのヤングライター部門にショートリスト入りを果たしたことで知られる。

シャーウッドが手掛ける新作『Double O』シリーズは、従来とは異なる新しい路線を進むことになる。英BBCによれば、主人公として不動だったジェームズ・ボンドがなんと不在となり、「新世代の00(ダブルオー)エージェントに焦点を当てるストーリーになる」というのだ。映画シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)でラシャーナ・リンチが演じたノーミを彷彿とさせるようである。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、映画『007』シリーズ58年ぶり、史上2人目の女性脚本家として「Fleabag フリーバッグ」(2016-)のフィービー・ウォーラー=ブリッジが起用されたことが大きな話題となった。シャーウッド自身、これまで男性作家によって引き継がれてきたシリーズに「若い女性作家として、フェミニストの視点をもたらしたい」「映画で見過ごされてきた女性の複雑さや成就ぶりを反映したい」と語っている。そうした上で、「これまでに敬意を払いながら、それでいて全員がヒーローになれる領域を作れるような新しい何かを生み出したい」と意欲を語った。

このたびシャーウッドは、イアン・フレミング財団との間に3作分の契約を交わしたとのこと。女性視点で描かれるといえば、フレミングは1962年に出版した『わたしを愛したスパイ』で女性キャラクターの視点からストーリーを展開させた。新作小説における主人公の人物設定は定かでないが、シャーウッドは「イアン・フレミングの小説の背景には、他にもたくさんのスパイが存在してきました」と登場人物について説明している。なお、シリーズおなじみのキャラクターであるMとマネーペニーは、シャーウッドが手掛ける3部作に登場するという。第1作は、2022年9月に出版される予定だ。

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Source: BBC

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。

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