カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング『1917』日本公開決定 ─ 『007 スカイフォール』サム・メンデス最新作、驚愕撮影の特別映像も到着

『アメリカン・ビューティー』(1999)でアカデミー賞監督賞を受賞、『007 スカイフォール』(2012)でおなじみ『007』シリーズをスタイリッシュに一新して全世界を熱狂させたサム・メンデス監督の最新作『1917(原題)』が、2020年2月に日本公開されることが決定。ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングら豪華キャストの出演でも話題の本作から、驚愕の撮影手法を収めた特別映像が到着した。
『1917』は第一次世界大戦の最前線を舞台に、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクが、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人もの友軍兵士たちの命を救うべく、「作戦中止」という重要な伝令を託され、危険の待ち受ける敵の陣地をくぐり抜けていく物語。“若きイギリス兵のある一日”を、壮大なスケールと深いドラマをもって、かつリアルタイムで描き出した本作には、驚きの「ワンショット撮影」が導入された。
兵士たちの動きや息づかいを体感できる、いわば究極の没入感を生み出すため、サム・メンデス監督は「長回しの撮影にすべき」と考えたそう。「撮影にはこの辺をカットしよう、あのシーンをなくそうという、“編集”という魔法の切り札があるが、本作ではできない」。
屋外で順撮りするという方法が採用されたため、アカデミー賞撮影賞に輝く撮影監督ロジャー・ディーキンス、主演のジョージ・マッケイ&ディーン・チャールズ=チャップマンは「天候によって撮影が左右される」「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせるため、また長回しのために照明を置くことができない」という苦労が語られ、映画をリアルタイムで描くため「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ちをした」とも明かされる。監督いわく、「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像すべてに集約されています」。

2019年10月3日(現地時間)に開催されたニューヨーク・コミコンにて、メンデス監督は「まったく途切れずに物語を描くため、すべてにおいて秒単位まで計算するなど緻密な調整をした」と、想像を絶する舞台裏を語った。とりわけ、リハーサルには「過去のどの作品よりも時間を費やした」とのこと。「自分史上もっともエキサイティングな仕事でしたね」と苦労と自信を覗かせている。
主人公の若きイギリス兵2人には、ジョージ・マッケイ(『マローボーン家の掟』)とディーン・チャールズ=チャップマン(「ゲーム・オブ・スローンズ」)というのフレッシュな英国俳優を起用。さらに『ドクター・ストレンジ』(2016)や「SHERLOCK/シャーロック」(2010-)のベネディクト・カンバーバッチ、『キングスマン』シリーズのコリン・ファース&マーク・ストロングというイギリスを代表するスター俳優が脇を固める。
映画『1917(原題)』は2020年2月全国ロードショー。