2017年版『イット』予告編いよいよ解禁!今回のペニーワイズは化け物じみている

2017年9月8日に米国公開予定、アンディ・ムスキエティ監督版『イット』より、初となる予告編がついに公開された。

本作品はご存知のように、1986年に発表されたスティーヴン・キングの同名小説を原作としたホラー作品だ。1990年には、トミー・リー・ウォーレス監督によってテレビ映画として一度映像化されているが、長い時を経て、再びその恐怖が蘇ることになったのである。

今回、新生『イット』を手がけるアンディ・ムスキエティ監督は、まだ日本ではあまり名を知られていないかもしれないが、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の『MAMA』という作品でハリウッド長編デビューを飾ったアルゼンチン出身の人物である。ちなみにこの『MAMA』は、2008年に監督が発表した同名の短編映画を長編映画化したもの。日本での正式な劇場公開には至っていないが、2014年にソフト化を記念して1週間限定で劇場公開されている。興味のある方は、まず『MAMA』の予告編からご覧いただきたい。

この『イット』再来に関しては、日本では一部を除いてそれほど話題にはのぼっていないようだが、本国アメリカでは相当話題を集めているようだ。以前ご紹介したムスキエティ監督自身による“風船カウントダウン”では、固唾を呑んで見守っていた『イット』愛好家たちの息遣いが随分と感じられた。しかしなぜアメリカでは、これほどまでに本作品に注目が集まるのだろうか? もちろんアメリカ・モダンホラー界の重鎮スティーヴン・キングの原作ということもあるし、かつて映像化された作品の影響ということもあるだろうが、個人的な見解としては、物語に登場する不気味なクラウン“ペニーワイズ”の存在と、欧米文化の闇に潜む“コルロフォビア”(道化恐怖症)に深く関連していると考えている(詳しくはこちら)。

というわけで、初公開となったアンディ・ムスキエティ版『イット』の予告編を、ぜひご覧いただきたい。

いかがだっただろうか?

正直に言うと、個人的には本作品に関して、期待と同じくらいの不安を抱いていた。しかしこの予告編を観る限りでは、“悪くはない”んじゃないのかと感じる。映像から醸し出される雰囲気には、コテコテのホラーというよりも、シリアスでクラシカルなミステリーの趣が漂っている。すでに本作品を鑑賞済みのスティーヴン・キングが「ワンダフルだよ!」と太鼓判を押した理由の片鱗もうかがえる予告編である。

原作者スティーヴン・キングによると、2017年版『イット』は相当ワンダフルらしい

ただ、一点だけ気掛かりなことがある。

これは当初からの個人的な不安要素だったのだが、本作品でビル・スカルスガルドが演じている“ペニーワイズ”、彼はもちろん予告編の肝にもなっていたが、その描写が恐怖のクラウンというよりも、むしろ超常的な化け物という感が強すぎるのではないだろうか。不気味に風になびく髪の毛や、水から顔を覗かせる様子などは、あれは完全に“河童”でしょ……。

さて最後になるが、ペニーワイズの化け物感が強いという話を踏まえて、ムスキエティ監督による短編版『MAMA』をご覧いただきたい。この作品における超常的な表現と、今回のペニーワイズがややダブって見えるのは、果たしてぼくだけだろうか。作品の冒頭にはギレルモ・デル・トロのイントロダクションも入っているよ、ではごゆっくりどうぞ。

Eyecatch Image: http://itthemovie.com/ (Gallery)
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普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

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