第81回ゴールデングローブ賞、全ノミネート発表 ─ 『バービー』「メディア王」が最多9部門

2023年(第81回)ゴールデングローブ賞の全ノミネーションが発表された。
今回からは新部門として、映画部門に一定以上の興行成績や観客動員を達成した作品を対象とする「映画的・興行的達成賞(Cinematic and Box Office Achievement)」と、テレビ部門に「最優秀スタンダップ・コメディ賞」が加わったのが特徴。さらに充実したラインナップで、授賞式が賑わうことになりそうだ。
映画部門の最多ノミネートは『バービー』の9つで、歌曲賞に3曲ノミネートされたことが大きかった。これを『オッペンハイマー』の8つ、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『哀れなるものたち』の7つが追う。
テレビ部門の最多ノミネートは、ついに完結した「メディア王 〜華麗なる一族〜」が9つと独走態勢。人気のコメディドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」「マーダーズ・イン・ビルディング」がともに5つと、こちらも健闘している。
授賞式は2024年1月7日(米国時間)開催。映画賞としてはアカデミー賞の前哨戦ともいわれるゴールデングローブ賞、今年はどうなる?
映画部門
作品賞(ドラマ部門)
- 『Anatomy of a Fall(英題)』(Neon)
- 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(Apple)
- 『マエストロ その音楽と愛と』(Netflix)
- 『オッペンハイマー』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『Past Lives(原題)』(A24)
- 『The Zone of Interest(原題)』(A24)
主演女優賞(ドラマ部門)
- アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』
- ケイリー・スピーニー『Priscilla(原題)』
- キャリー・マリガン『マエストロ その音楽と愛と』
- グレタ・リー『Past Lives(原題)』
- リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
- サンドラ・フラー『Anatomy of a Fall(英題)
主演男優賞(ドラマ部門)
- アンドリュー・スコット『異人たち』
- バリー・コーガン『Saltburn』
- ブラッドリー・クーパー『マエストロ その音楽と愛と』
- キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
- コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
- レオナルド・ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
- 『AIR/エア』(Amazon)
- 『American Fiction(原題)』(Orion/Amazon MGM)
- 『バービー』(ワーナー・ブラザース)
- 『The Holdovers(原題)』(Focus Features)
- 『May December(原題)(Netflix)
- 『哀れなるものたち』(サーチライト・ピクチャーズ)
主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
- アルマ・ポウスティ『枯れ葉』
- エマ・ストーン『哀れなるものたち』
- ファンテイジア・バリーノ『カラーパープル』
- ジェニファー・ローレンス『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』
- マーゴット・ロビー『バービー』
- ナタリー・ポートマン『May December(原題)』
主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
- ジェフリー・ライト『American Fiction(原題)』
- ホアキン・フェニックス『ボーはおそれている』
- マット・デイモン『AIR/エア』
- ニコラス・ケイジ『Dream Scenario(原題)』
- ポール・ジアマッティ『The Holdovers(原題)』
- ティモシー・シャラメ『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
アニメ映画賞
- 『君たちはどう生きるか』(東宝)
- 『マイ・エレメント』(ディズニー)
- 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(ソニー・ピクチャーズ)
- 『すずめの戸締まり』(東宝)
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『ウィッシュ』(ディズニー)
非英語映画賞(旧外国語映画賞)
- 『Anatomy of a Fall(英題)』(Neon)フランス
- 『枯れ葉』(MUBI)フィンランド
- 『IO CAPITANO(原題)』(Pathe Distribution)イタリア
- 『Past Lives(原題)』(A24)アメリカ
- 『雪山の絆』(Netflix)スペイン
- 『The Zone of Interest(原題)』(A24)イギリス・アメリカ
助演女優賞
- ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
- ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers(原題)』
- エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
- ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』
- ジュリアン・ムーア『May December(原題)』
- ロザムンド・パイク『Saltburn』
助演男優賞
- チャールズ・メルトン『May December(原題)』
- マーク・ラファロ『哀れなるものたち』
- ロバート・デ・ニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
- ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』
- ライアン・ゴズリング『バービー』
- ウィレム・デフォー『哀れなるものたち』
監督賞
- ブラッドリー・クーパー『マエストロ その音楽と愛と』
- セリーヌ・ソン『Past Lives(原題)』
- クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
- グレタ・ガーウィグ『バービー』
- マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
- ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
脚本賞
- セリーヌ・ソン『Past Lives(原題)』
- クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
- エリック・ロス、マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
- グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック『バービー』
- ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ『Anatomy of a Fall(英題)』
- トニー・マクナマラ『哀れなるものたち』
作曲賞
- ダニエル・ペンバートン『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
- 久石譲『君たちはどう生きるか』
- ジャースキン・フェンドリックス『哀れなるものたち』
- ルドウィグ・ゴランソン『オッペンハイマー』
- ミカ・レヴィ『The Zone of Interest(原題)』
- ロビー・ロバートソン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
歌曲賞
- “Addicted to Romance”『She Came to Me(原題)』
- “Dance the Night”『バービー』
- “I’m Just Ken”『バービー』
- “Peaches”『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
- “Road to Freedom”『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
- “What Was I Made For?”『バービー』
映画的・興行的達成(Cinematic and Box Office Achievement)
- 『バービー』(ワーナー・ブラザース)
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(ディズニー)
- 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(ライオンズゲート)
- 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(パラマウント・ピクチャーズ)
- 『オッペンハイマー』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(ソニー・ピクチャーズ)
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』(AMC)
テレビ部門
作品賞(ドラマ部門)
- 「1923」(Paramount+)
- 「ザ・クラウン」(Netflix)
- 「ザ・ディプロマット」(Netflix)
- 「THE LAST OF US」(HBO/Max)
- 「ザ・モーニングショー」(Apple TV+)
- 「メディア王 〜華麗なる一族〜」(HBO/Max)
女優賞(ドラマ部門)
- ベラ・ラムジー「THE LAST OF US」
- エマ・ストーン「The Curse(原題)」
- ヘレン・ミレン「1923」
- イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」
- ケリ・ラッセル「ザ・ディプロマット」
- サラ・スヌーク「メディア王 〜華麗なる一族〜」
男優賞(ドラマ部門)
- ブライアン・コックス「メディア王 ~華麗なる一族~」
- ドミニク・ウェスト「ザ・クラウン」
- ゲイリー・オールドマン「窓際のスパイ」
- ジェレミー・ストロング「メディア王 ~華麗なる一族~」
- キーラン・カルキン「メディア王 ~華麗なる一族~」
- ペドロ・パスカル「THE LAST OF US」
作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
- 「アボット エレメンタリー」(ABC)
- 「バリー」(HBO/Max)
- 「一流シェフのファミリーレストラン」(FX)
- 「ジュリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~」(Amazon Freevee)
- 「マーダーズ・イン・ビルディング」(Hulu)
- 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(Apple TV+)
女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
- アヨ・エデビリ「一流シェフのファミリーレストラン」
- エル・ファニング「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
- ナターシャ・リオン「Poker Face(原題)」
- キンタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」
- レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」
- セレーナ・ゴメス「マーダーズ・イン・ビルディング」
男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
- ビル・ヘイダー「バリー」
- ジェイソン・シーゲル「シュリンキング:悩めるセラピスト」
- ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
- ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」
- マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」
- スティーブ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」
作品賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
- 「すべての見えない光」(Netflix)
- 「BEEF /ビーフ」(Netflix)
- 「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」(Prime Video)
- 「FARGO/ファーゴ」(FX)
- 「Fellow Travelers(原題)」(Showtime)
- 「レッスン in ケミストリー」(Apple TV+)
女優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
- アリ・ウォン「BEEF /ビーフ」
- ブリー・ラーソン「レッスン in ケミストリー」
- エリザベス・オルセン「ラブ&デス」
- ジュノ・テンプル「FARGO/ファーゴ」
- レイチェル・ワイズ「戦慄の絆」
- ライリー・キーオ「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」
男優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
- デヴィッド・オイェロウォ「Lawmen: Bass Reeves(原題)」
- ジョン・ハム「FARGO/ファーゴ」
- マット・ボマー「Fellow Travelers(原題)」
- サム・クラフリン「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」
- ステイーブン・ユァン「BEEF /ビーフ」
- ウディ・ハレルソン「ホワイトハウス・プラマーズ/米国政治の失墜を招いた男たち」
助演女優賞
- アビー・エリオット「一流シェフのファミリーレストラン」
- クリスティーナ・リッチ「イエロージャケッツ」
- エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」
- ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
- J・スミス=キャメロン「メディア王 ~華麗なる一族~」
- メリル・ストリープ「マーダーズ・イン・ビルディング」
助演男優賞
- アラン・ラック「メディア王 ~華麗なる一族~」
- アレクサンダー・スカルスガルド「メディア王 ~華麗なる一族~」
- ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」
- エボン・モス=バクラック「一流シェフのファミリーレストラン」
- ジェームズ・マースデン「ジュリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~」
- マシュー・マクファディン「メディア王 ~華麗なる一族~」
最優秀スタンダップ・コメディ賞
- エイミー・シューマー「エイミー・シューマーのアナタは緊急連絡先!」
- クリス・ロック「クリス・ロックの勝手に激オコ」
- サラ・シルヴァーマン「Sarah Silverman: Someone You Love(原題)」
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Source: Deadline, Golden Globe Awards, Box Office Pro