『マッドマックス』ジョージ・ミラー監督、待望の新作は恋愛映画 ― イドリス・エルバ&ティルダ・スウィントンが出演へ

『マッドマックス』シリーズのジョージ・ミラー監督が、新作映画『Three Thousand Years of Longing(原題)』で監督・脚本・プロデューサーを務めることがわかった。タイトルは「3,000年の憧れ」という意味で、情報によれば壮大な恋愛物語になるという。米Deadline, The Hollywood Reporterなど複数のメディアが伝えている。
『Three Thousand Years of Longing』はミラー監督によるオリジナル脚本作品のため、詳しいあらすじは明らかになっていない。ただしThe Hollywood Reporterによれば、本作にはイスラム神話の精霊が登場するということだ。
同誌によれば本作の別題は『Djinn(ジン)』とされており、これはアラブ世界に伝わる精霊や魔人などの総称である。ディズニーの名作映画『アラジン』(1992)にはランプの魔人ジーニーが登場するが、この作品の原案となったのは、イスラムに伝わる「千夜一夜物語」のひとつ「アラジンと魔法のランプ」。同作に登場するランプの精はジンの代表的存在である。
同じくThe Hollywood Reporterによれば、本作には『パシフィック・リム』(2013)や『マイティ・ソー』シリーズのイドリス・エルバ、『フィクサー』(2007)や『ドクター・ストレンジ』(2016)のティルダ・スウィントンが出演する方向とのこと。二人の役柄は明らかになっていないほか、現時点では企画が正式に立ち上がっていないこと、確実な資金が保証できないことから、二人は出演契約を結んでいない状況だという。本作の製作権・配給権は2018年10月31日(米国時間)に始まるAmerican Film Marketにて競売にかけられる予定だ。

ミラー監督といえば『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)が記憶に新しいが、イスラムの精霊が登場する壮大な恋愛物語とあって、本作は監督の過去作品とは大きく異なるテイストの作品になるとのこと。特に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とは180度異なる作風だという、きっと観客の想像を超える世界観を見せてくれるにちがいない。
なお本作のプロデューサーは、ミラー監督のほか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ハッピー フィート』シリーズなどで監督とタッグを組んできたダグ・ミッチェルが務める。
映画『Three Thousand Years of Longing(原題)』の公開時期は未定。撮影は2019年の実施を予定している。
Sources: The Hollywood Reporter(1, 2), Deadline
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