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2019年スーパーボウル、『ゲット・アウト』監督やギレルモ・デル・トロ新作映像など続々 ─ 「ゲーム・オブ・スローンズ」やワシントン・ポストも

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2019年2月3日(現地時間)、米国最大のスポーツイベント「第53回スーパーボウル」にて、2019年に公開される話題の新作映画の予告編、注目のテレビCMが続々と公開された。本記事では各作品と映像をまとめてご紹介していきたい。

『Us(原題)』

意外にも、2019年のスーパーボウルで大きな存在感を放ったのは『ゲット・アウト』(2017)の気鋭監督ジョーダン・ピールだった。ピール監督が携わる新作2本より、新たな映像が公開されたのである。

まずは映画ファン待望、ピール監督が脚本・監督を務める新作映画『Us(原題)』だ。「私たちこそが、私たちの最大の敵」とのキャッチフレーズが象徴するように、主人公となる黒人一家の前に、自分たちと瓜二つの見た目をした一家が現れるというストーリー。彼らは自分たちと同じように考え、同じように動き、そして命を狙ってくるのである。

ピール監督いわく、本作は『ゲット・アウト』以上に“ホラー映画”というジャンルに忠実な作品、「モンスターの神話」になるとのこと。登場するモンスターは、「繋がれた者、縛られた者」を意味する「The Tethered(ザ・テザード)」という名前なのだという。

主演を務めるのは『それでも夜は明ける』(2013)『ブラックパンサー』(2018)のルピタ・ニョンゴ、『ブラックパンサー』エムバク役のウィンストン・デューク。ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)のエリザベス・モス、『グレイテスト・ショーマン』(2017)や『アクアマン』(2019年2月8日公開)のヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世らも出演する。2019年3月15日に米国公開予定。

「The Twilight Zone(原題)」

つづいてピール監督が送り出すのは、名作ドラマシリーズ「トワイライト・ゾーン」(1959-1964)を復活させる「The Twilight Zone(原題)」。SF・ホラー・サスペンスなどの短編作品によるアンソロジー・シリーズで、オリジナル版ではシリーズの脚本を多数執筆したロッド・サーリングがホストを担当していた。今回のリブート版で、ピール監督はホスト役と製作総指揮を兼任。2019年4月1日より米国のストリーミングサービス「CBS All access」にて配信される。

今回のスポット映像は、盛り上がりをみせるスーパーボウルのテレビ中継が突如中断され、無人となったスタジアムに、ホストであるピールが登場するという趣向。「誰もいない場所が、何千人もの叫び声で埋め尽くされています。ある男はどこにも存在しないのに、けれどもあらゆる場所に同時に存在しています。答えこそが新たな謎であり、考えられなかったことが起こりうるのです。真実が真実ではない時、あなたはどんな次元にいるんでしょう?」。ピールが白い扉を通って消えた時、おなじみ「トワイライト・ゾーン」のテーマ曲が流れてくる……。

『Scary Stories To Tell In The Dark(原題)』

ホラー映画界の新たな才能であるピールが存在感を示しているかたわら、ホラーやダークファンタジーを数々生み出してきた『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のギレルモ・デル・トロも、自身の携わる新作映画の速報映像がスーパーボウルにて解禁されている。

このたび公開されたのは、同名児童文学を原作とするホラー映画『Scary Stories to Tell in the Dark(原題)』。ギレルモはプロデュースと脚本を担当し、監督には『ジェーン・ドウの解剖』(2016)のアンドレ・ウーヴレダルが就任した。映像は計4パターン存在し、それぞれ異なる恐怖シーンが収められている。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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