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2019年スーパーボウル、『ゲット・アウト』監督やギレルモ・デル・トロ新作映像など続々 ─ 「ゲーム・オブ・スローンズ」やワシントン・ポストも

https://www.youtube.com/watch?v=lKuvOrCmFTY サムネイル

2019年2月3日(現地時間)、米国最大のスポーツイベント「第53回スーパーボウル」にて、2019年に公開される話題の新作映画の予告編、注目のテレビCMが続々と公開された。本記事では各作品と映像をまとめてご紹介していきたい。

『Us(原題)』

意外にも、2019年のスーパーボウルで大きな存在感を放ったのは『ゲット・アウト』(2017)の気鋭監督ジョーダン・ピールだった。ピール監督が携わる新作2本より、新たな映像が公開されたのである。


まずは映画ファン待望、ピール監督が脚本・監督を務める新作映画『Us(原題)』だ。「私たちこそが、私たちの最大の敵」とのキャッチフレーズが象徴するように、主人公となる黒人一家の前に、自分たちと瓜二つの見た目をした一家が現れるというストーリー。彼らは自分たちと同じように考え、同じように動き、そして命を狙ってくるのである。

ピール監督いわく、本作は『ゲット・アウト』以上に“ホラー映画”というジャンルに忠実な作品、「モンスターの神話」になるとのこと。登場するモンスターは、「繋がれた者、縛られた者」を意味する「The Tethered(ザ・テザード)」という名前なのだという。

主演を務めるのは『それでも夜は明ける』(2013)『ブラックパンサー』(2018)のルピタ・ニョンゴ、『ブラックパンサー』エムバク役のウィンストン・デューク。ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)のエリザベス・モス、『グレイテスト・ショーマン』(2017)や『アクアマン』(2019年2月8日公開)のヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世らも出演する。2019年3月15日に米国公開予定。

「The Twilight Zone(原題)」

つづいてピール監督が送り出すのは、名作ドラマシリーズ「トワイライト・ゾーン」(1959-1964)を復活させる「The Twilight Zone(原題)」。SF・ホラー・サスペンスなどの短編作品によるアンソロジー・シリーズで、オリジナル版ではシリーズの脚本を多数執筆したロッド・サーリングがホストを担当していた。今回のリブート版で、ピール監督はホスト役と製作総指揮を兼任。2019年4月1日より米国のストリーミングサービス「CBS All access」にて配信される。

今回のスポット映像は、盛り上がりをみせるスーパーボウルのテレビ中継が突如中断され、無人となったスタジアムに、ホストであるピールが登場するという趣向。「誰もいない場所が、何千人もの叫び声で埋め尽くされています。ある男はどこにも存在しないのに、けれどもあらゆる場所に同時に存在しています。答えこそが新たな謎であり、考えられなかったことが起こりうるのです。真実が真実ではない時、あなたはどんな次元にいるんでしょう?」。ピールが白い扉を通って消えた時、おなじみ「トワイライト・ゾーン」のテーマ曲が流れてくる……。

『Scary Stories To Tell In The Dark(原題)』

ホラー映画界の新たな才能であるピールが存在感を示しているかたわら、ホラーやダークファンタジーを数々生み出してきた『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のギレルモ・デル・トロも、自身の携わる新作映画の速報映像がスーパーボウルにて解禁されている。

このたび公開されたのは、同名児童文学を原作とするホラー映画『Scary Stories to Tell in the Dark(原題)』。ギレルモはプロデュースと脚本を担当し、監督には『ジェーン・ドウの解剖』(2016)のアンドレ・ウーヴレダルが就任した。映像は計4パターン存在し、それぞれ異なる恐怖シーンが収められている。

出演者は『ANNIE アニー』(2014)のゾーイ・コレッティをはじめ、『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(2014)のマイケル・ガーザ、「ウォーキング・デッド」(2010-)のオースティン・エイブラムス、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)のガブリエル・ラッシュら。

ワイルド・スピード『ホブス&ショウ』

2019年スーパーボウルの目玉として伝えられていた、『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw)』からはスポット映像が到着。こちらは2月1日に公開された米国版予告編を再編集したものとなっている。

『ホブス&ショウ』は『ワイルド・スピード』シリーズ屈指の筋肉コンビ、ドウェイン・ジョンソン演じるFBI捜査官ルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム演じる暗殺者デッカード・ショウがタッグを組むバディ・ムービー。二人の前に立ちはだかるのは、『マイティ・ソー』シリーズや『パシフィック・リム』(2013)のイドリス・エルバ演じる“シリーズ史上最悪の敵”ブリクストン。監督は『アトミック・ブロンド』(2017)『デッドプール2』(2018)のデヴィッド・リーチが務める。

「ゲーム・オブ・スローンズ」×バドワイザー

全世界で大人気のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)は、2019年4月15日より世界同時放送となる「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」をもってついにシリーズ完結を迎える。堂々のクライマックスを控えてスーパーボウルにて放映されたのは、バドワイザーの販売するビール「バドライト」とのコラボレーションCMだ。

とある穏やかな国では、バドライトを片手に、国王たちは穏やかな決闘を今日も観戦しようとしている。登場するのは青い鎧に身を包んだ“バドナイト”。彼は鎧からバドライトを出すと、人々に手渡し、穏やかな決闘に臨むのだった。しかしバドナイトは一瞬にして馬から落とされてしまう。なにしろ対戦相手は「ゲーム・オブ・スローンズ」屈指の凶暴キャラクター、“マウンテン”ことグレガー・グレゲインだったのである。

仰向けに倒れたバドナイトの頭に手を当てがったマウンテンは、オベリン・マーテルとの決闘裁判で見せた最も痛ましいシーンのひとつを再現。国王や観客たちが言葉を失うなか、ドラゴンが飛来し、穏やかだったはずの国はあっけなく焼き払われ、ついに人々は逃げ惑う。「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界に例外はないのだ……。

ワシントン・ポスト紙

米The Washington Postは、先日お伝えしたように、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)でベン・ブラッドリー記者を演じたトム・ハンクスをナレーションに起用したスポット映像をスーパーボウルにて放送した。自社のメッセージが明確に打ち出された言葉に注目してほしい。

今回のスポット映像には、第二次世界大戦から現代に至るまでの記録写真のほか、同社のジャーナリストが最前線で報道に携わった映像がふんだんに使用されている。報道の現場にて命を落としたジャーナリストの名前と顔写真も紹介される中、ハンクスが以下の言葉を語るのだ。

「私たちが戦地へ赴くとき、私たちが権利を行使するとき、私たちが偉大なる業績を更新するとき、私たちが悼み、そして祈るとき、私たちの隣人が危険な状態にあるとき、私たちの国家に脅威が迫っているとき、事実をかき集めている人がいます。物語を伝えるため、いかなる犠牲を払ってでも。なぜなら、知ることが私たちに力を与えるからです。知ることが、私たちの決断を助けるのです。知ることが、私たちの自由を守るのです。」

映像は同社のスローガンである「民主主義は闇の中で死ぬ(Democracy Dies in Darkness)」との言葉で締めくくられている。


なお第53回スーパーボウルでは、ここで紹介したもの以外にもいくつもの映像が放送・公開された。本記事でそのすべてをご紹介することはできなかったが、いずれも“米国最大のスポーツの祭典”を盛り上げるために作られたスポット映像ばかりである。気になった方は、ぜひともご自身の手でさらに掘り下げてみてほしい。「スーパーボウル」というお祭りを、また違った側面から深く味わうことができることだろう。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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