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ドウェイン・ジョンソン、驚きの変貌 ─ A24『The Smashing Machine』予告編が米公開、布袋寅泰&石井慧も出演

https://www.youtube.com/watch?v=aRpnP3LZ99g

ドウェイン・ジョンソン主演、A24製作の伝記映画『The Smashing Machine(原題)』の予告編が米国で公開された。

本作でドウェインが演じるのは、MMA(総合格闘技)における伝説のレスラー、マーク・ケアー。1990年代後半から2000年代前半に絶頂期を迎え、日本では「霊長類ヒト科最強の男」と恐れられた。原題の「スマッシング・マシン」とはマークのニックネーム。しかし活躍のかたわら、マークは薬物依存に苦しみ、恋人との関係にも葛藤していた……。

「アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ、UFCって知ってますか?」「血まみれのやつでしょう、禁止になるよ」。病院の待合室と思しき場所で、目を腫らしたマークが婦人と話している。よみがえるのは、リングでの戦いの記憶だ。“彼は今まさに絶頂期にあります!”。

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婦人は尋ねる。「戦っているときは、お互いのことを憎んでいるの?」マークは答える。「いいや、まったく」。

フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ(My Way)」とともに予告編で紐解かれるのは、マーク・ケアーの波乱に満ちた生涯だ。恋人ドーン・ステイプルズとのトレーニングや、栄光のデビュー戦、日本での交流、そして薬物依存の気配。

「勝つのは最高の気分だ。4万人が俺に声援を贈ってくれる、これ以上の高みはないと思える」とマークは言う。しかし、激しい戦いを続けるなかで肉体には相応の負荷がかかっていた。「もっと強い鎮痛剤はあるか? ドーン、君も欲しい?」と尋ねるが、ドーンは断る。「キャンディみたいに配ってるんだぞ」

スターへの道を突き進む一方、ドーンとの間には複雑な関係性が横たわる。リビングでのささいな視線のやり取り、マークの写真を撮りながら涙を流すドーン。いずれにせよ、マークはひたすらリングに立ち続けるのみだ。「いつも君のことを考えてる。君のことだけだ」「あなたは自分のことしか考えてない」とふたりは口論になるが──。

“伝説の戦士”を演じるべく、ドウェインは特殊メイクを施し、いつものせりふ回しを封印。これまでは“ロック様”のイメージをスクリーンにも反映してきたが、今回は(おそらく初めてといっていいだろう)演技一本勝負である。いまだ発見されていなかった、俳優ドウェイン・ジョンソンの魅力が開花することに期待したい。

恋人のドーン・ステイプルズ役は『クワイエット・プレイス』シリーズや『オッペンハイマー』(2023)のエミリー・ブラント。ドウェインとは『ジャングル・クルーズ』(2021)以来のタッグで、こちらも日頃のイメージとは異なる変身ぶりだ。

そのほか共演者には、ライアン・ベイダー、バス・ルッテン、オケクサンドル・ウシル、石井慧といった格闘技界の人気者が集結。日本人ミュージシャンの布袋寅泰も出演しており、予告編でわずかに姿を見せている。

監督・脚本は『グッド・タイム』(2017)『アンカット・ダイヤモンド』(2019)で知られる“サフディ兄弟”の弟であるベニー・サフディ。両者はコンビ関係を解消しており、本作が単独での監督デビュー作となる。

A Smashing Machine(原題)

映画『The Smashing Machine(原題)』は2025年10月3日に米国公開。日本配給はハピネットファントム・スタジオ。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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