マーベル『ブレイド』降板の俳優、「受け入れるしかなかった」と無念 ─ その後DCドラマに出演へ

DCドラマ「ランタンズ(原題)」でグリーン・ランタン/ジョン・スチュワート役を演じるアーロン・ピエールは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参加する計画がありながら、撮影直前に降板が決まった不運な人物だ。
2022年2月、ピエールはマハーシャラ・アリ主演『ブレイド(原題)』に出演することが報じられた。もっとも2019年夏に製作が発表された『ブレイド』は、その後、マーベル・スタジオ史上もっとも大きなトラブルに見舞われた一作となる。
当時、『ブレイド』の監督に就任していたのは『シュガーランドの亡霊たち』(2019)のバッサム・ターリク監督。米Men’s Healthでは、「『ブレイド』に出演が決まり、とても嬉しかったことを覚えています」と語っている。
ところがその後、ターリク監督は製作の遅れとマーベル・スタジオとの創作上の相違を理由に、撮影直前にして企画を離脱。これにより、やむを得ずピエールも『ブレイド』を去ることになったという。「あのとき、“撮影現場に足を踏み入れるまで、仕事はまだ始まっていないんだ”ということを学びました。創作の方向性が変わり、私は参加しないことになった。それを受け入れるしかありませんでした」。
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ターリク監督の就任当時、ピエールとともに出演する予定だったのが『罪人たち』(2025)のデルロイ・リンドーだ。同じく企画を離脱しており、のちに「非常に面白いコンセプトで、作られるキャラクターも魅力的でした。けれども、どういうわけか軌道を外れてしまった」と語っている。
その後も『ブレイド』は新たな監督が起用されたが再び降板となり、方向性の再検討を経て、現在も企画開発が進行中。出演者のアリとミア・ゴスは企画に残留し、ただいま現代劇として脚本作業が進行中だが、現時点で監督は発表されていない。
なお『ブレイド』の出演は叶わなかったが、ピエールはマーベル・スタジオの親会社であるディズニーとの仕事は継続しており、『ライオン・キング:ムファサ』(2024)ではムファサ役の声優を担当。ライアン・ゴズリング主演『スター・ウォーズ/スターファイター』にも出演し、『ブレイド』で共演するはずだったミア・ゴスとの共演している。
DCドラマ「ランタンズ」で演じるのは、コミックでも屈指の人気を誇るグリーン・ランタン。新DCユニバースを統括するジェームズ・ガンは、映画・テレビを越境してキャラクターが登場する方針だけに、いずれピエールもDC映画に登場することだろう。『ブレイド』でのMCUデビューが叶わなかったゆえのDCデビュー、これもまたひとつの“移籍”と呼べるだろうか?
▼ 『ブレイド』の記事
Source: Men’s Health



























