Menu
(0)

Search

奇才ロイ・アンダーソン最新作『ホモ・サピエンスの涙』公開決定 ─ 不器用で愛おしい人類の悲喜劇

ホモ・サピエンスの涙
©Studio 24

第76回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)受賞、スウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソン監督の最新作『ABOUT ENDLESSNESS(英題)』が、邦題『ホモ・サピエンスの涙』として2020年11月20 日(金)に日本公開されることが決定した。

前作『さよなら、人類』(2014)で第71回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)に輝いたロイ・アンダーソンによる5年ぶりの最新作は、時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇。登場するのは、この世に絶望して信じるものを失った牧師、戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル、これから愛に出会う青年。陽気な音楽とともに踊るティーンエイジャー……。悲しみは永遠のようだが、長くは続かない。幸せはほんの一瞬でも、永遠に心に残り続ける。

監督のロイ・アンダーソンは、『ミッドサマー』(2019)のアリ・アスター、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のアレハンドロ・G・イニャリトゥ、『ブラック・スワン』(2010)のダーレン・アロノフスキーなどに敬愛される巨匠。動く絵画のような唯一無二の映像美、独特のユーモアを散りばめた哲学的な世界観が絶賛され、『散歩する惑星』(2000)や『愛おしき隣人』(2007)『さよなら、人類』がカンヌやヴェネツィアなど各国の映画祭で賞に輝いてきた。

これまでもCGをほぼ使わず、野外撮影ではなく巨大なスタジオにセットを組み、模型や手描きのマットペイント(背景画)を多用するなど、アナログの手法で傑作を生み出し続けてきたアンダーソン監督。本作も構図・色彩・美術など細部まで徹底的にこだわり、全33シーンすべてをワンシーンワンカットで撮影。圧倒の映像美と、『千夜一夜物語』の語り手シェヘラザードを彷彿とさせるナレーションによって紡ぎ出す、愛と希望を込めた映像詩が完成した。

悲しみと喜びを繰り返してきた不器用で愛おしい人類の姿を、さながら万華鏡のように映し出した本作を、海外メディアは「誰もがこの映画を愛おしく思うだろう」「精巧で完璧!人類の“幸福のための闘い”について描いた、悲劇的な絵画の集合体だ」と絶賛。映画ファン注目の最新作が、いよいよ日本にやってくる。

映画『ホモ・サピエンスの涙』は2020年11月20日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly