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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』出演者、誰も本編を観ておらず ― トム・ヒドルストン、秘密主義の理由語る

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の製作にあたり、マーベル・スタジオは“厳戒態勢”ともいうべき秘密主義を貫いてきた。出演者の多くに脚本の全編が与えられず、フェイク・シーンを含んだ脚本が撮影現場では使用されていたという。
とにかく秘密は絶対厳守……という状況で、このたび世界では本作のプロモーション・ツアーが開始。なんと俳優陣は、誰ひとり本編をすべて観ていない状態でプレミア・イベントに登場しているという。

2018年4月8日(現地時間)、プロモーション・ツアーの序盤を飾る英国ロンドンのイベントにはドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチ、ロキ役のトム・ヒドルストン、スパイダーマン役のトム・ホランドらが登場。翌9日(現地時間)、ロンドンからの中継で出演した米国のテレビ番組「Good Morning America」では、その秘密主義が3人それぞれの口から語られている。

「新しいことがたくさん起こる」

世界各国で開催されるプレミア・イベントでは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』本編の約20~30分が上映される。カンバーバッチ、ヒドルストン、ホランドの3人は、ロンドンでのイベントでその映像を初めて観たというのだ。カンバーバッチは「すごく興奮しました、素晴らしかったですよ」と述べている。

「僕たち(3人)は同じ状態なんです。昨夜まで映像を観てなくて。だからファンのみなさんと同じように盛り上がりましたね。すごく、すごくエキサイティングだった。」

一方、ヒドルストンも「誰も映画をまだ観てません」と強調。「この映画には秘密にしておくことがたくさんありますからね」と述べる彼は、英Hey U Guysのインタビューで秘密主義の理由をこのように語っていた。

「映画をすべて上映しないのは、新しい出来事がたくさん起こるからなんです。マーベル・シネマティック・ユニバースにかつてなかったことがね。だから、世界中のみんなが同時に観るほうが楽しいんですよ。しばらくマーベル・ユニバースに参加していますが、僕にとっても新しい感覚ですね。」

ただし本編こそ観ていないようだが、ドクター・ストレンジを演じるカンバーバッチは、以前にも伝えられたように脚本の全編を読むことが許された数少ない人物だった。演じるために物語の全体を把握しておかなければならなかったというだけあって、本編では重要な役割を担うことになりそうだ。製作サイドにも、カンバーバッチなら秘密を守れるという信頼があったのだろう。秘密を守るのが苦手すぎるホランドは、脚本を読みたいとお願いしてすぐに断られたエピソードを明かしていた……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html

Sources: GMA, HUG

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。