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ベネディクト・カンバーバッチ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』脚本すべて読んでいた ― 「素晴らしかった。あっという間に読んだ」

マーベル・シネマティック・ユニバースを主導するマーベル・スタジオは、作品について秘密主義を徹底することで知られている。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ほどの超大作ともなれば、関係者とスタジオが秘密保持契約が結ぶだけでなく、多くの出演者に脚本のすべてが渡されていないのだ。

本作における秘密主義の徹底ぶりについては、これまで複数のエピソードが語られてきた。たとえば出演者用の脚本にはフェイク・シーンが盛り込まれ、本物の脚本はスタジオが所有する3台のiPadにしか入っていないという。スパイダーマン役のトム・ホランドに至っては、アクションシーンで自分が戦う相手すら教えてもらえなかったそうだ。
しかしそんな中、この秘密主義の中で“掟破り”に成功した数少ない出演者の存在が発覚した。ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチである。

ベネディクト・カンバーバッチ、脚本すべて読んでいた

なぜマーベル・スタジオは、本物の脚本をカンバーバッチに読ませることを決めたのか?
その理由について、カンバーバッチは米Entertainment Weekly誌で「自分が何をやっているのか理解するために、(映画の)全体を知っておかなきゃいけなかった」からだと述べている。“すべてを見通す”アガモットの眼を持つドクター・ストレンジは、製作現場でもヒーローたちが知らない事実を見通していたわけだ。

ではカンバーバッチは、誰もが知りたがるストーリーの全貌をどう読んだのか? もちろん具体的な内容には踏み込まず、彼はその感想をこのように語ってくれた。

「(脚本は)驚くほど素晴らしかったですよ。とにかく停滞しない、一度始まったら決して止まらないんです。怖くて、鮮やかで、恐ろしくて、時に愉快で、また非常に感動的で、ずっと動き続けている。
全員が絶えず危機の中にあるので、彼らを追いかけていくようにして、あっという間に脚本を読んでしまいました。じわじわと火が点くようなものじゃない。みなさん、大混乱の中に放り込まれますよ(笑)。いろんな面のある映画ですが、僕にとって大きかったのは、とにかく出来事とアクションが絶え間なく続いているということでしたね。」

本作は上映時間156分(2時間36分)という長尺になっているようだが、完成した本編もそうした長さを感じさせないほど「あっという間」の作品に仕上がっているのだろうか。少なくとも脚本の時点で、その完成度はカンバーバッチも驚くほど圧倒的なものだったようだ。期待は高まる一方である……!

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。ところで脚本をすべて読むことを許されているあたり、ドクター・ストレンジの役割はよほど重要なのでは?

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ウェブサイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html

Source: EW

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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