実写版『AKIRA』続報 ― 『マイティ・ソー』監督が交渉の事実認める「僕ならアジア人のティーンでやる」

ハリウッド版『AKIRA』の監督候補としてワーナー・ブラザース社との契約交渉に入ったと報じられた、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が交渉の事実を認めた。
IGNの取材に対して、監督は『AKIRA』実写化への熱意があること、また自身が手がける場合のビジョンを明かしている。

「漫画に忠実に」「アジア人のティーンで」

2017年9月19日(現地時間)、これまでハリウッドでの実写化が幾度となく囁かれてきた『AKIRA』の監督候補にタイカ・ワイティティの名前が挙がったことは、その作品を観てきた映画ファンたちを驚かせた。ユーモアに富んだコメディを得意として、マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』でもその作風を存分に発揮したといわれる彼が『AKIRA』を手がけることはおおよそイメージしづらかったからだ。

IGNの取材で、ワイティティ監督は言葉少なくも『AKIRA』について言及した。しかし記者は彼の言葉について、「現在形と過去形が入り交じる」ものだったと記している。

「(『AKIRA』を)僕がやる…という噂が多少ありましたが、その、確かに話し合いをしましたすごく熱意がありました……あります。

あくまで契約以前のプロジェクトについて話しているためであろう、歯に物の挟まったような物言いではあるが、それでも彼は『AKIRA』映画化について自身のビジョンをきちんと持っているようだ。あくまで“自分がやるなら”という話ではあるが、その志をワイティティ監督はハッキリと明かしているのである。

「(原作の)漫画が大好きだし、映画版も大好きです。でも映画版のリメイクはやらないでしょうね、漫画の脚色ならやると思います。そう、とにかく話し合いをしているんですよ。
僕がやるなら(出演者は)アジア人のティーンエイジャーがいいと思いますし、たぶん無名の、まだ見ぬ、経験の浅い才能がいいでしょうね。それと、もう少しだけ漫画に忠実なものにしたいです。」

ここでワイティティ監督が希望しているのは、もし自分が『AKIRA』を実写化するなら、あくまで大友克洋の描いた漫画を原作に、アジア人の未知なる才能をキャスティングしたい、ということだ。ワーナー側の希望がどのようなものかは知るよしもないが、おそらく“話し合い”はこうした希望に基づいて進められているのだろう。

 

近年のハリウッドにおいて、登場人物の白人化(=ホワイトウォッシング)は非常に大きな問題となりつつある。コミック『ヘルボーイ』のリブート版映画で出演者が変更になったのは記憶に新しく、日本の漫画を原作とした『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)や『Death Note / デスノート』(2017)でも白人俳優がキャスティングされたことには多くの批判が寄せられていた(もはや物語の舞台がアメリカでも批判が集まる状況だ)。
すでに実写版『AKIRA』についても、ワイティティ監督の契約交渉が明らかになるや、米国メディアやファンからホワイトウォッシングの懸念があるという議論が始められていたほどである。

ワイティティ監督の最新作、『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日より日米同時公開
しかしやっぱり気になるのは、タイカ・ワイティティという映画監督が『AKIRA』を脚色するとどんな感じになるのかということだ……。

Source: http://www.ign.com/articles/2017/10/10/taika-waititi-on-akira-movie-rumors-and-whitewashing-concerns
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201776766/ )

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1989年生まれ。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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