『エイリアン』新作映画が始動 ─ 監督は『ドント・ブリーズ』フェデ・アルバレス

SFホラー映画の金字塔、『エイリアン』シリーズの新作映画(タイトル未定)が製作されることがわかった。監督・脚本は『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレスが務める。米The Hollywood Reporterなどが報じた。
『エイリアン』シリーズは、リドリー・スコット監督による第1作『エイリアン』(1979)を皮切りに、ジェームズ・キャメロン監督『エイリアン2』(1986)、デヴィッド・フィンチャー監督『エイリアン3』(1992)、ジャン=ピエール・ジュネ監督『エイリアン4』(1997)が製作された。その後、『プレデター』シリーズとクロスオーバーした『エイリアンVSプレデター』シリーズ、リドリーが復帰した前日譚映画『プロメテウス』(2012)『エイリアン:コヴェナント』(2017)がある。
報道によると、アルバレスによる新作映画は独立したストーリーで、シリーズの過去作品とは繋がりを持たない。シリーズを生んだリドリーもプロデューサーとして参加する。また、本作は米Huluのオリジナル作品となる予定。20世紀スタジオは年間10本以上の作品をディズニープラスやHuluにて発表する計画を立てており、その一環として動いているものとみられる。日本国内ではディズニープラスでの配信となる可能性が高そうだ。
もとより『エイリアン』シリーズの大ファンだったアルバレス監督は、ずいぶん以前、新作のアイデアを非公式的な形でリドリーに提案していたとのこと。そのアイデアをリドリーが記憶しており、2021年の末頃に正式なオファーがなされ、アルバレスが即答で引き受けたという経緯だ。
アルバレスは『ドント・ブリーズ』のほか、『蜘蛛の巣を払う女』(2018)やApple TV+のサウンドドラマ「CALLS コール」(2021)で監督・脚本を担当。『ドント・ブリーズ2』(2021)や『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』(2022)では脚本・製作を務めるなど、ジャンル映画での研鑽を積んできた。
20世紀スタジオのスティーブ・アスベル氏は、この『エイリアン』新作映画が「純粋にアルバレス監督のアイデアから始まったもの」だと強調。「新たなキャラクターたちによる非常に優れたストーリー」と述べ、脚本の完成度に自信をにじませた。
なお、『エイリアン』はドラマシリーズの企画も米FX局にて進行中。こちらは脚本・製作総指揮を「FARGO/ファーゴ」(2014-)のノア・ホーリーが務め、撮影は2023年に行われる予定だ。
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Source: The Hollywood Reporter