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巨匠ペドロ・アルモドバル、バットガール映画の製作に興味あり ─「自分のやり方でやらなければならない」

ペドロ・アルモドバル
Photo by Ruben Ortega https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pedro_Almod%C3%B3var_at_Premios_Goya_2017_1.jpg | Remixed by THE RIVER

『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)『ペイン・アンド・グローリー』(2019)などのスペインの巨匠監督、ペドロ・アルモドバルは、“バットガール”をメインキャラクターとした映画を監督することに関心を持っているようだ。

マーティン・スコセッシやリドリー・スコット、そしてジェーン・カンピオンまでがスーパーヒーロー映画に対して厳しい意見を発言する中、Varietyのインタビューにてアルモドバルは彼らとは異なる意見を述べている。インタビューにてスーパーヒーロー映画を監督する可能性について問われたところ、アルモドバルは「バットガールで何かやりたいと思っています」と答えた。

DCコミックスのキャラクターであるバットガール/バーバラ・ゴードンは、ゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘。コンピューターのスキルをはじめ、格闘家や探偵としての類まれない才能まで持つ天才で、バットマンと共闘することもある。バットガールはコミックスだけでなく、アニメ・ドラマ・映画にも登場しており、HBO Maxにて彼女を主人公とした実写映画版企画も現在進行中だ

アルモドバルは、そんなバットガールの映画を監督することに関心があるようだが、「自分のやり方でやらなければなりません」と述べている。あえてバットガールを選択した理由は定かでないが、アルモドバルといえばキャリア通して女性に焦点を当てた作品を数多く手がけてきたことで知られるため、それが背景にあるのかもしれない。また、赤を特徴とした色鮮やかな映像表現を通して、登場人物たちの背景や心情を静かにも深く掘り下げることを得意とする監督だけに、これまでにはないスーパーヒーロー映画を作り上げてくれるに違いない。

ちなみに、ペドロ・アルモドバル監督最新作『Madres Paralelas(原題)』は、ヴェネツィア国際映画祭で初上映され、メインキャストのひとりであるペネロペ・クルスが女優賞に輝いた。出産を控えた病室で偶然にも出会ったふたりの女性を通して、監督が繰り返し描いてきた母性を紐解いていく作品だ。2021年12月24日に米国公開予定。

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Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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