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『007』アナ・デ・アルマスの出演映画を厳選紹介 ─ クリス・エヴァンス&ライアン・ゴズリング再共演作、マリリン・モンロー自伝作ほか今後の出演作も

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Getty Images for EON Productions, Metro-Goldwyn-Mayer Studios, and Universal Pictures

『007』シリーズ最新作、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)が公開されるや、大きな話題を呼んでいるエージェント・パロマ。このボンドウーマンを演じたのは、いま映画界で飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているアナ・デ・アルマスだ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴやライアン・ジョンソン、トッド・フィリップス、イーライ・ロス、オリヴィエ・アサイヤスなど、錚々たる監督たちと仕事をともにしてきたアナ・デ・アルマスは、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』にて、『007』シリーズに初参加を果たした。ジェームズ・ボンドとともにキューバでの任務で活躍し、ドレス&ハイヒール姿で激しい銃撃戦を繰り広げていた。かつてないボンドウーマン像に魅了された方も多いだろう。

本記事では、アナ・デ・アルマスがこれまでに出演してきた作品を厳選していくつか紹介するとともに、今後の待機作についても簡単におさらいしたい。

オススメの出演作

『ノック・ノック』(2015)

『ホステル』シリーズや、『キャビン・フィーバー』(2002)『グリーン・インフェルノ』(2013)などのイーライ・ロスが監督・脚本を務めた同作では、理想的な家庭を築き上げた良き父親が、ふたりの美女による一晩の誘惑から絶望の淵へと突き落とされていく様が描かれる。

ある夜、家族と離れひとり留守番していた主人公エヴァンは、激しい雨に打たれ寒さに震える美女ふたりを、親切心から家に招き入れることにした。そこで、美女ふたりに快楽の誘惑を受け、最初こそは抵抗するも、欲望を抑えきれず一線を超えてしまう。しかし目を覚ますと、美女ふたりがまるで別人のように豹変していた。一晩の快楽は地獄への第一歩だったのだ。

『マトリックス』『ジョン・ウィック』シリーズのキアヌ・リーブスが演じる主人公の男を誘惑し、絶望の淵に追い込む美女のひとりを演じたのが、アナ・デ・アルマスだ。彼女の体を張った演技や、容赦なく男に拷問する姿に注目しよう。

『ブレードランナー 2049』(2017)

アナ・デ・アルマスの名を世界に轟かせたと言っても過言ではない同作は、ライアン・ゴズリング主演、『メッセージ』(2016)などのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めたSF映画の最高峰だ。

『ブレードランナー』(1982)の続編となる同作では、30年後の荒廃した世界を舞台に、レプリカントという人造人間の処分の任務に就く捜査官K(ライアン・ゴズリング)が、巨大企業の陰謀に巻き込まれていく姿が描かれる。ある捜査の過程で捜査官Kは、レプリカントを巡る重大な秘密を知ってしまう。その闇を暴く鍵を握るのが、ハリソン・フォードが演じる、30年ものあいだ行方不明となっていた元ブレードランナーだ。

アンドレイ・タルコフスキー監督作品を彷彿とさせるような、細部まで計算された映像構図や詩的かつ哲学的な世界観、圧倒的な映像美とともに描かれた同作にてアナ・デ・アルマスは、ヒロインともいえる、主人公の捜査官が唯一心を許せるAI、ジョイ役を演じていた。孤独の男に優しく寄り添う彼女の繊細な演技には、誰もが魅了されるだろう。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)

ダニエル・クレイグ主演、クリス・エヴァンスやクリストファー・プラマー、トニ・コレット、マイケル・シャノンなど、豪華俳優陣が一堂に会したミステリ。監督を務めたのは、『LOOPER/ルーパー』(2012)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソンだ。

アメリカ・ニューヨークの豪邸にて、ハーラン・スロンビーという小説家の誕生日を祝う会が開かれた。しかし翌朝、ハーランは遺体で発見される。容疑者は、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員。匿名の人物から事件の調査依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。

小説家が築いた一族の館で起こった不審な死を巡る同作。その密室事件の鍵を握る看護師を演じたのが、アナ・デ・アルマスだ。専属看護師であるマルタは、ハーランの健康管理だけでなく友人としても日々屋敷に通っており、ハーランと離れて暮らす家族よりも、ハーランに近い存在なのだ。犯人は誰なのか、そして巨額の遺産は誰の手に……?

今後の待機作

『ディープ・ウォーター(原題)』

『ジャスティス・リーグ』(2017)などのベン・アフレックが出演し、『フラッシュダンス』(1983)『ナインハーフ』(1986)のエイドリアン・ラインが、『運命の女』(2002)以来の監督業に臨んだエロティック・スリラーだ。

原作となるのは、パトリシア・ハイスミスによる小説『水の墓碑銘』。実業家の主人公ヴィクは、恋愛なきまま結婚した美しい妻メリンダに、家族を見捨てないかぎりでの婚外恋愛を容認する。しかし、7人の男性との交際を許した末に、ヴィクは嫉妬心に耐えかねて妻を取り戻したいと考え、人を殺したという作り話を始めるのだった。その後、ヴィクは本当に妻の元恋人を殺害してしまう。

ベン・アフレックがヴィク役を、アナ・デ・アルマスがメリンダ役を演じた。共演者には、『レディ・バード』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)などのトレイシー・レッツ、「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)のジェイコブ・エロルディらが名を連ねている。撮影はすでに終了済みで、2022年1月14日に米国公開予定だ。

『ザ・グレイマン(原題)』

ライアン・ゴズリング&クリス・エヴァンス主演、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソがメガホンをとったスパイ・アクション。

『暗殺者グレイマン』(早川書房)を原作とする本作は、鮮やかに姿を隠すゆえに「人目につかない男=グレイマン」の異名を持つ元CIA諜報員の暗殺者コート・ジェントリー(ライアン・ゴズリング)が、ロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)という元同僚と追跡劇を繰り広げる物語だ。アナ・デ・アルマスの役どころは不明だが、ゴズリングとは『ブレードランナー 2049』、エヴァンスとは『ナイブズ・アウト』に続いての再共演となる。

脚本は、ジョー・ルッソ監督のほか、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーが執筆した。Netflix映画である同作の製作費は2億ドルにものぼり、Netflixは『007』のようなアクションシリーズを生み出すことを狙っているとのことだ。撮影は終了済みだが、配信日は不明。IMDBでは、2022年内に配信と予想されている。

『ブロンデ(原題)』

伝説の女優、マリリン・モンローをアナ・デ・アルマスが演じる注目の伝記映画。ジョイス・キャロル・オーツによる『ブロンド マリリン・モンローの生涯』(講談社刊)を映画化する本作では、少女ノーマ・ジーン・モーテンソンが、マリリン・モンローという女優として成功を収めるさまや、結婚の失敗、薬物依存など波乱続きの私生活が描かれる。

アナ・デ・アルマスはマリリン・モンローを演じるため、心身ともに変身を遂げたそうで、マリリン・モンローの姿となった自分をはじめて見たときには、「泣いてしまいました」と過去に話していた。「それくらい私には大きなことだったし、大切な役だったし、大事な挑戦だったんです。すごく長い時間をかけて準備をしてきたし、ようやく椅子に座って、ウィッグをかぶり、メイクをしたら……とても特別な気分でした。まるで自分じゃないみたいだった」。

脚本・監督は『ジャッキー・コーガン』(2012)のアンドリュー・ドミニク。『ブレードランナー 2049』での演技に魅了され、長年の計画である同作にアナをキャスティングしたのだという。キャストにアナのほか、『戦場のピアニスト』(2002)『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)などのエイドリアン・ブロディ、『アントマン』シリーズのボビー・カナヴェイルらが名を連ねている。プロデューサーにはブラッド・ピットも参加した。Netflix映画として、2022年に配信予定だ。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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