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イドリス・エルバ、『007』次期ボンド役に「僕はならない」と発言 ─ 黒人版ボンド誕生には「素敵なこと」

イドリス・エルバ
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Idris_Elba-4580.jpg

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって『007』シリーズを卒業したダニエル・クレイグの後を継ぐ7代目ジェームズ・ボンド役として期待されてきたイドリス・エルバ。このたび米ITVの取材では、気になる発言をしている。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開されたことも相まって、次期ボンド役への注目が高まっているが、『007』シリーズのバーバラ・ブロッコリは、次回作の製作は2022年以降にスタートすることを明言している。現時点で、次期ボンド役のキャスティングは行われていないということだ。

そんな中、ITVからの「あなたならジェームズ・ボンド役を演じるか?」という質問に、エルバは「いえ、僕はジェームズ・ボンドにはなりません」と返答した。製作側からオファーされていないとはいえ、これは事実上の辞退ということだろうか。その一方で、エルバは「引き受けないなんて人はいるんでしょうか?」と、ボンド役について前述とは真逆の発言もしている。

仮にエルバが次期ボンド役に抜擢されたとしたら、それは『007』シリーズにとって歴史的転換点である。60年もの間、白人俳優によって演じ続けられてきたジェームズ・ボンドが黒人として描かれることになるのだ。黒人版ボンドの誕生を巡っては賛否両論を呼んできたが、ブロッコリは次期ボンド役の選択肢について「どんなことも起こりうる」と話していた。

エルバ自身も、「黒人のジェームズ・ボンドがいたら、どれだけ素敵なことでしょう」と語り、キャラクターの人種的背景の多様化に希望を見出しているようだ。「黒人とか白人とか、肌の色に関する議論を止められる時代の兆しになります」。

実際に製作側からオファーを受けたら、「ジェームズ・ボンドにはならない」と話したエルバの気持ちに変化は生じるだろうか。製作陣とまではいかないが、エルバは『007』シリーズに携わった大御所俳優からの後ろ盾を持っている。5代目ジェームズ・ボンドとして知られるピアース・ブロスナンだ。ブロスナンは、7代目ボンドにふさわしい俳優として、「強い存在感がある」という理由でエルバの名を挙げていた

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Source: ITV

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。