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『エージェント・オブ・シールド』シーズン6の製作が決定 ― 全13話構成、規模縮小へ

エージェント・オブ・シールド
(C) 2016 MARVEL

米ABC&マーベル・テレビジョンが製作する、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマ作品『エージェント・オブ・シールド』シーズン6の製作が正式に決定した。米Hollywood Reporter誌、Deadline誌など複数のメディアが伝えている。

『エージェント・オブ・シールド』といえば、『アベンジャーズ』(2012)などMCUの映画作品にも登場する国家組織S.H.I.E.L.D.の活躍を描く人気シリーズで、クラーク・グレッグ演じるフィル・コールソンが主人公を務める。映画と直接的なストーリーの繋がりは薄いものの、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)でS.H.I.E.L.D.に大きな変化が生じて以降は物語の方向性が変わるなど、世界観を共有しているからこそのストーリーテリングが特徴だ。

今回の報道によれば、来たる『エージェント・オブ・シールド』シーズン6は全13話構成となる。シーズン1~5は全22話構成だったため大幅な規模縮小となるが、ABCがシリーズの継続を見直していたことが大きな要因と思われる。本シリーズは世界中に熱心なファンを持つ作品にもかかわらず、米国での視聴率が下落傾向にあり、2018年1月にはシリーズ継続が未定であることが示唆されていたのだ。ただし本シリーズは高い録画率を示しているほか、海外で高い人気を獲得してもいる。

2018年2月、『エージェント・オブ・シールド』のショーランナーを務めるジェド・ウェドン氏は、現在米国で放送されているシーズン5の結末について「どんなラストになるかは決まっている」としながらも、それがシーズン5の結末になるか、シリーズ全体の結末になるかは「どちらか」だと強調していた。2種類の結末があらかじめ用意されており、「直前に方向転換することも、調整することもできます」として、局の意向に沿って内容を変更する可能性を示唆していたのだ。
なおシーズン5の最終話は2018年5月18日(米国時間)に放送される。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の内容にどれだけ繋がるのかも注目のポイントだろう。

『エージェント・オブ・シールド』がシーズン6で完結を迎えるのか、それとも継続の有無は未定なのか、正確な状況は報じられていない。ABCは『エージェント・カーター』をシーズン2で、『インヒューマンズ』をシーズン1で打ち切ってきたが、長寿シリーズとなった本シリーズは今後どうなることか……。続報を待ちながら、今はシーズン5の日本上陸も楽しみにしておこう。

Sources: THR, Deadline, Variety, TV Line

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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