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『アクアマン』海外興収、ヒーロー単独映画の歴代第1位に ─ ヒーロー映画全体では『アベンジャーズ』シリーズに次いで第4位

アクアマン
© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、映画『アクアマン』の海外興行収入が、『アイアンマン3』(2013)を超えて、スーパーヒーロー単独映画の歴代第1位となったことがわかった。

Box Office Mojoによれば、2019年2月24日(米国時間)の時点で、『アクアマン』の海外興行収入(米国以外)は8億590万ドルに到達。一人のヒーローを主人公とする映画で、これまで海外興収の歴代記録を保持していたのは『アイアンマン3』の8億579万7,258ドルだった。同日時点で『アクアマン』の全世界累計興収は11億3,884万547ドルであり、『アイアンマン3』の世界興収は12億1,481万1,252ドル。これを踏まえて米Forbesは、世界興収で『アクアマン』の成績が『アイアンマン3』を上回ることはないとみている。

しかしその一方で、海外における『アクアマン』の人気ぶりは、ヒーロー映画全体の成績と比較してみると一目瞭然だ。過去に『アクアマン』以上の海外興収を記録したのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の13億6,954万ドル、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の9億4,640万ドル、『アベンジャーズ』(2012)の8億9,546万ドルのみ。すなわちヒーロー映画の海外興収ランキングにおいて、『アクアマン』は『アベンジャーズ』シリーズに次いで第4位となっているのである。

ちなみに興味深いのは、米国・海外の興収バランスに着目してみると、『アクアマン』と、2018年の話題作『ブラックパンサー』(2018)が逆の傾向を示していることだ。『アクアマン』の場合、米国興収は3億3,294万ドルだが、前述の通り海外興収は8億590万ドルと、海外での成績が全体の数字に大きく貢献していることがわかる。かたや『ブラックパンサー』の米国興収は7億6万ドル、海外興収は6億4,685万ドルと、米国できわめて傑出した成果をあげたのである。

なおワーナー・ブラザースは『アクアマン』の続編企画を始動させており、前作のジェームズ・ワン監督はひとまずプロデューサーに就任した。今後、脚本が完成したのちに監督就任の有無を決定するとみられる。同じく『アクアマン』に登場したマリアナ海溝の種族「トレンチ」を描くスピンオフ映画『ザ・トレンチ(邦題未定、原題:The Trench)』も進行中で、こちらはジェイソン・モモアら主要キャストの出演しない、製作費を抑えた作品として企画されているということだ。

映画『アクアマン』は2019年2月8日(金)より全国の映画館にて公開中

『アクアマン』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/aquaman/

Source: Box Office Mojo, Forbes

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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