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『アクアマン』続編、4年越しの公開は「きちんと作るため」 ─ スピンオフ『ザ・トレンチ』が先行して登場

アクアマン
(C) 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved “TM & cDC Comics”

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、全世界で大ヒットを記録している映画『アクアマン』の続編やスピンオフ計画について、プロデューサーのピーター・サフラン氏が、米The Hollywood Reporterにて現在の見通しを語った。

2019年2月末、ワーナーは『アクアマン』続編(タイトル未定)を2022年12月16日に米国公開すると発表。前作監督のジェームズ・ワンはプロデューサーに就任し、脚本の完成を待って監督復帰の有無を決定するという。2018年12月に米国公開された前作から4年越しとなることについて、サフラン氏は、ワーナーとプロデューサー陣に共通の理解があることを強調している。

「(ワーナーと)私、ジェームズ・ワンには同じ哲学があります。それは“きちんと作りたい”ということ。“急いで作りたくない、とにかくきちんと作るんだ”ということです。」

したがって、ワーナーは『アクアマン』続編を急かすようなことはしていないとのこと。その理由についてサフラン氏は、DC映画のラインナップが今後数年間にわたって決まっていることを挙げている。2019年には『シャザム!』(4月19日公開)と『ジョーカー(邦題未定、原題:Joker)』、2020年は『バーズ・オブ・プレイ(邦題未定、原題:Birds of Prey (And The Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』、2021年は『ザ・バットマン(邦題未定、原題:The Batman)』と『ザ・スーサイド・スクワッド(邦題未定、原題:The Suicide Squad)』が控えているのだ。

一方でサフラン氏は、マリアナ海溝に生息する種族「トレンチ」を描くスピンオフ映画、『ザ・トレンチ(邦題未定、原題:The Trench)』を『アクアマン』続編に先がけて公開する意向を示した。同作はホラー調の作品となり、アーサー・カリー/アクアマン役のジェイソン・モモア、メラ役のアンバー・ハードは出演しない方針。『アクアマン』以降の出来事を描くストーリーになるという。

「コンセプトアートの作業をしていた頃から、トレンチの映画を作ることに強く惹かれてきました。そして、(『アクアマン』で)観客のみなさんがトレンチを受け入れてくださいました。特に私たちは、トレンチがアーサーとメラを追いかけるのをカメラが捉えた“アリの巣ショット”のような方法には非常に特別なものがあると思ったんです。どういう映画にするべきなのかがわかった。その結果として、(『ザ・トレンチ』は)『アクアマン2』よりも先に公開することになると思っています。」

サフラン氏いわく、こうしたシリーズ展開は、同じくジェームズ・ワンが仕掛け人を務めている『死霊館』ユニバースを参考にしているとのこと。「マザーシップ(母艦)がありながら、そのユニバースでは優れたストーリーがたくさん語られていく。アトランティス・ユニバースですね」。

ちなみに現在、ベン・アフレックがバットマン役を卒業するなど、DC映画ユニバースは積極的再建のさなかにある。『ワンダーウーマン』(2017)のパティ・ジェンキンス監督は、ヒーローのチームアップ作品となった『ジャスティス・リーグ』(2017)の続編について「しばらく作らないでほしい」と述べていたが、サフラン氏も同じ考えを抱いているようだ。

「非常に強力な単独映画を作れているうちは、ヒーローを集結させる必要はまったくないと思っているんです。私たち(作り手)は、キャラクターをいきいきと活躍させて、彼らの物語を描きたいんですから。」

映画『アクアマン』は2019年2月8日(金)より全国の映画館にて公開中

『アクアマン』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/aquaman/

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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