『アクアマン/失われた王国』オームが敵から味方に? ─ 「まだ敵意が残っていて言い争うが、そこが面白い」と監督

ジェイソン・モモア主演のDC最新作『アクアマン/失われた王国』では、パトリック・ウィルソン演じるアトランティス王国の前王、オームが再び登場。主人公アーサー・カリー/アクアマンと激闘に敗れ、王国から追放された弟オームは、物語にどう絡んでくるのか。
監督を続投したジェームズ・ワンによれば、続編ではオームの「人間らしさ」を見ることができるという。王国から離れた地で幽閉されていたオームは、新たな脅威を前にしたアーサーから協力を求められる。ワン監督は続編を「ブロマンス・アクション・アドベンチャー」と表現し、アーサー&オームコンビの重要性を強調していたが、本国で行われた予告編上映会では、さらに詳しく語ったようだ。米Colliderが伝えている。
「彼は前作で悪者でしたが、今回はアーサーと手を組んでいます。それでも、彼の出自を忘れてはいけません。2人の間には、映画全体を通して敵意がまだ残っています。2人は言い争うんですが、そこが面白い点でもあるんですよ。
でも同時に、彼(オーム)の最も人間らしい部分に寄り添ってもいます。1作目の彼は、自分の民にとってだけ正しいことをしようとしていました。だから彼は自分を悪いと思っていません。守ろうとしているだけなんだ、と。アーサーもそこを尊敬しているのだと思います。彼は家族を重んじる男だから、1作目でも、弟の所に行って関係を築きたかったんだという様子を少しだけ描きました。アーサーは本作で遂にそうすることができるんです。」

公開された予告編では、幽閉されていたオームを連れ出したアーサーが「弟よ、ハイタッチは?」とフレンドリーに声をかける。これにオームは“俺を弟と呼ぶな”と兄を突き放す。ぎこちない雰囲気が漂いつつも、幽閉中に心境も変わったのか、冷酷だったオームに柔らかさも感じられる。
続編では、復讐に燃えるブラックマンタの襲来により、海底王国は破滅の危機に直面する。戦いの中で変遷していくであろうアーサーとオームの関係性には注目だ。
なお、オームを演じるパトリック・ウィルソンは『死霊館』『インシディアス』シリーズでもワン監督と仕事を共にする旧知の仲。ワン監督はウィルソンに対し、「私が一緒に仕事し続けるのは、彼が多彩だからです」と絶大な信頼を置いているようだ。「パトリックと私はお互いを信じられる親しい仲だから、キャラクターに対するアプローチも安心して取り組めるんです」。

映画『アクアマン/失われた王国』は2024年1月全国ロードショー。
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Source: Collider