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『アクアマン』続編のテーマは「気候変動」 ─ ジェイソン・モモアが語る

アクアマン
(C) 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved “TM & cDC Comics”

DC映画『アクアマン』(2018)の続編『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題:Aquaman and the Lost Kingdom)』は、どうやら現実世界のシリアスな問題を扱った一作となっているようだ。主演のジェイソン・モモアが語った。

2021年12月に公開されたあらすじによると、本作ではアトランティスの王となったアクアマン/アーサー・カリーが、「古代の力が解き放たれる時、取り返しのつかない破滅からアトランティスと世界を守る」物語になる模様。前作の悪役だった兄・オームと共闘関係を結ぶことも示唆されているが、ストーリーの詳細はまだ明かされていない。

しかし英GQによると、続編は前作以上に「気候変動の比喩に踏み込んでいく」物語になるとのこと。モモアは「アクアマンは世界で最も笑い者にされてきたヒーロー。けれど、僕たちの惑星で起きていることを認識してもらえれば素晴らしいと思いました。何度も語られてきた物語ではなく、現実に今起きていることを描く、しかしファンタジーの世界で展開する映画です」と話した。

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『アクアマン』続編では、前作を執筆したデヴィッド・レスリー・ジョンソンが脚本を担当。モモアもジェームズ・ワン監督とともに脚本開発に深く携わったことを以前明かしていた。以前から海洋保全運動にも熱心に取り組んできたモモアは、2022年6月の国連海洋会議にて、海洋保全の提唱者である“Advocate for Life Below Water”に任命されている。おそらく本人の問題意識が物語には反映されているのだろう、モモアは「(映画について)多くを語りたくはないですが、地球上の出来事はすごく速度を早めていて、それはエイリアンのせいではないんです」と述べた。

ちなみに今回、モモアは「僕は映画を愛しているので、スーパーヒーロー作品が映画市場を支配していることに自分なりの意見はあります」とも語っている。どうやら胸中は複雑なようだが、「それでもポジティブなメッセージは発信したいし、冒険には出たい」とは本人の談。その思いが存分に詰まった作品となっていることに期待しよう。

映画『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題:Aquaman and the Lost Kingdom)』は2023年3月17日に米国公開予定。

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Sources: GQ, UNEP

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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