『バッドボーイズ フォーライフ』監督コンビ、次回作は音楽とダンス中心で描くムスリム少年の成長物語に

2020年の大ヒット映画『バッドボーイズ フォーライフ』で監督を務めたアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーが、新作映画『Rebel(原題)』を手がけることがわかった。米Varietyなどが報じている。
本作では、イスラム教徒の少年の将来を巡ってバラバラとなった家族の姿が描かれる。ベルギーの自治体モレンベークに生まれた13歳のモロッコ人少年ナシムは父の死後、自分のアイデンティティを探していた。母親のレイラによってギャングの兄カリムからも引き離されてしまう中、ナシムは人生の決断を若くして迫られることになる。
アルビ&ファラーが、脚本家・監督のケヴィン・ムールらと共に脚本を執筆する。ベルギー出身の2人は、本作について「真の情熱がこもった企画です。世代やアイデンティティの探求を描くこの物語を伝えられることは、私たちにとって非常にパーソナルなものです」と意気込みを見せている。製作には、『ミニー・ゲッツの秘密』(2015)のバート・ハメリンクや『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』(2015)のマーク・デュジャルダンらが就任した。
主人公ナシム役には、新人のアミル・エル・アルビが抜擢されたとのこと。ほか共演者には『灼熱の魂』(2010)のルブナ・アザバルら、新進気鋭の俳優が参加している。なお、本作は音楽やダンス中心の作品になるという。『アンナ・カレーニナ』(2012)などで知られる振り付け師シディ・ラルビ・シェルカウイや、『バッドボーイズ フォーライフ』撮影監督のロブレヒト・ハイファールトらも参戦する。
『バッドボーイズ フォーライフ』で成功を収めたアルビ&ファラーは、現在ハリウッドで最も注目される監督コンビの一組。この2人の才能に注目したマーベル・スタジオも、獲得の意向を示していることが伝えられている。エディ・マーフィ主演『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ最新作の監督にも就任しており、2人の今後の動向からは目が離せない。
Source: Variety