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アーミー・ハマー、スリラー映画『ザ・ダーク・ナイト』で主演復帰 ─ 複数の新作が準備中、がぜん多忙に

アーミー・ハマー
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Armie_Hammer_2015_by_Gage_Skidmore.jpg|Remixed by THE RIVER

『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)『君の名前で僕を呼んで』(2017)などのアーミー・ハマーが、復帰第2作となるスリラー映画『The Dark Knight(原題)』で主演を務めることがわかった。

Varietyによると、本作はハマー演じる主人公サンダースが、正義のために犯罪者を追い詰めていく“ヴィジランテ・スリラー”。サンダースはたちまちソーシャルメディアの人気者となり、人々にはヒーローとして扱われるが、地元警察はサンダースを社会の脅威として逮捕しようとする……。

監督・脚本・製作は、ジェイソン・ステイサム主演『デス・リベンジ』(2007)などのウーヴェ・ボル。『ハウス・オブ・ザ・デッド』(2003)や『ブラッドレイン』(2005)など、人気ビデオゲームの映画化作品で散々な評価を得ており、ゴールデンラズベリー賞では最低監督賞・最低功績賞に輝いた人物だ。

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ただし、オリジナル脚本の『ザ・テロリスト』シリーズや『ダルフール・ウォー 熱砂の虐殺』(2009)『ウォールストリート・ダウン』(2013)などでは、そのアクション演出やシリアスな作風でカルト的支持を獲得。近作の犯罪スリラー『First Shift(原題)』や移民問題を描いたスリラー『Run(原題)』を経て、本作は37本目の監督作品となる。

発表にあたり、ボルは「きわめて時事的なテーマを扱った物語に、素晴らしいキャストと息を吹き込めることを楽しみにしています」とコメント。また、製作総指揮のマイケル・ロッシュは「主演のアーミー・ハマーをはじめとする最高の出演者たちと見事な脚本で、再び強力な映画をお届けします」と意気込みを表明した。なお、共演者の顔ぶれは追って発表されるという。

ところで、このタイトルと“ヴィジランテ”という設定から、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン映画『ダークナイト』(2008)を思い出す人も少なくないだろう。もっとも、ロッシュは「クリス・ノーランの映画とはまったく違います。混同される危険はありません」と述べた。

2021年、ハマーはSNSを通じて複数の女性にカニバリズム願望を伝える不適切なメッセージを送信した疑惑が浮上したのち、数件の性的暴行を告発されて活動を休止。2023年には一連の疑惑について不起訴が確定し、2024年には創作活動を継続する意向を明かしていた。本作は西部劇映画『Frontier Crucible(原題)』に続く復帰第2作で、今後も別の新作が複数待機しているという。

2025年1月1日に配信されたポッドキャスト「Your Mom’s House」で、ハマーは「状況が変わるのには時間がかかります。しかし今、業界で僕の名前が出るときは、少しずつですが、“あの人は大変だったね”という感じになりつつある。よかったなと思いますし、励みになります」と話した。エージェンシーに所属せず、弁護士を窓口に仕事を受けているというが、スケジュールも順調に埋まっており、やむなく断るしかない仕事も出てきているようだ。

映画『The Dark Knight(原題)』は、2025年1月27日にクロアチアにて撮影開始。リリース予定は現時点で告知されていない。

Source: Variety(1, 2), Your Mum’s House

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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