DC「ARROW/アロー」映画化企画がお蔵入りになっていた ─ 「スタジオレベルでボツにされた」とスティーヴン・アメル

DCコミックス原作の人気ドラマ「ARROW/アロー」(2012-2020)で、主人公オリバー・クイーン/アロー役を務めたスティーヴン・アメルは、一時期「アロー」映画化の企画が動いていたものの、お蔵入りになったことを明かした。
「ARROW/アロー」はDCコミックスの「グリーンアロー」に基づく米CW局の人気ドラマ。2012年から2020年にかけて全8シーズンが製作された本作は、「THE FLASH/フラッシュ」などに幅広く派生したシェアード・ユニバース“アローバース”の土台となったシリーズだ。
米Podcast番組『Inside of You』に出演時、司会のマイケル・ローゼンバウムから「アロー」復活の可能性について聞かれたアメル。「冗談で言ったことがあるんだけど」とした上で、「僕が骨折するような重症を負ったり、Fワードを叫んだりできるような媒体で、ハードなR指定版を作れたら最高だと思います」と自らのアイデアを語った。しかしクリエイターのグレッグ・バーランティにこの話をしたところ、「あと5年、6年、8年も経ったら僕は引退してるよ」とさらりと流されたそう。
そこでローゼンバウムが「映画化はどう?」と聞くと、アメルは「楽しいでしょうね。実は映画版をやろうとしたことがあります」と回答。実現しなかった理由を次のように明かした。
「僕の理解では、スタジオレベルでボツにされたんだと思います。恐れに基づいて決定を下したんじゃないかな。」
アメルが述べた「恐れ」とは、米ワーナー・ブラザーズ側が映画化企画の成功に対して不安を感じていた、ということだろう。そもそも「アロー」は、米放送局CWの存続を賭けた超重要プロジェクトとして始動。結果的に大ヒットしたことによって、一大シリーズである”アローバース”が確立された。そのため、映画化によってアローバースの評価が左右されるリスクを避けたかったのかもしれない。
もっとも、アメルが冗談で語ったR指定版のアイデアは、成功の可能性を秘めているかもしれない。前例としては、DC作品『ジョーカー』、マーベル作品『デッドプール&ウルヴァリン』がR指定映画として大ヒットを収めている。過激なアクションや、よりダークな作風がファンに支持される傾向があり、「アロー」にもその可能性はあるかもしれない。
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Source:Inside of You