DCドラマ「ARROW/アロー」女性スピンオフドラマが進行中 ─ 弓矢のヒーロー、こちらも世代交代へ

DCドラマ「ARROW/アロー」(2012-)が、来たる2019年10月から米国で放送されるシーズン8での完結を控えて、新たな方向へと進もうとしている。製作・放送を担当する米The CWが、去るシーズン7に登場したミア・スモークをはじめとする「キャナリーズ」のスピンオフドラマ(タイトル未定)を準備しているという。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
ミア・スモークは「ARROW/アロー」の主人公オリバー・クイーンと、シーズン7でシリーズを去ったフェリシティ・スモークの娘。シーズン7では、2040年の未来にて成長した姿を見せた。シーズン8において、ミアはレギュラーキャラとして登場する。そのほかスピンオフドラマには、ローレル・ランスとダイナ・ドレイクが主要人物として続投。各キャラクターは「ARROW/アロー」に続き、キャサリン・マクナマラ、ケイティ・キャシディ、ジュリアナ・ハーカヴィが演じる。
ローレルとダイナは、それぞれブラックキャナリーとして活躍してきたキャラクターであり、ミアは父であるオリバーからグリーンアローを継承することになる。オリバーの物語が完結に近づく中、ヒーローとしての世代交代が行われるというわけだ。なお報道によれば、「ARROW/アロー」シーズン8には、このスピンオフドラマのパイロットとして製作されるエピソードが含まれる(backdoor pilot)という。

キャナリーズのスピンオフドラマで製作総指揮を務めるのは、「ARROW/アロー」を手がけてきたグレッグ・バーランティ、サラ・シェクター、ベス・シュワルツ、マーク・グッゲンハイム、そしてシーズン7からプロデューサーに名を連ねてきたジル・ブランケンシップとオスカー・バルデラマ。シュワルツ、グッゲンハイム、ブランケンシップ、バルデラマの4名がエピソードの脚本も執筆する予定だ。なお、バーランティの製作会社バーランティ・プロダクションズは、本作でもワーナー・ブラザース・テレビジョンと提携して製作を担当する。
ところで興味深いのは、マーベルとDCという異なるブランドに存在する“弓矢のヒーロー”が、ともに世代交代をテーマとした物語に突入していくことだ。DCドラマ「ARROW/アロー」ではオリバーからミアへ、そしてマーベル・シネマティック・ユニバースのドラマ作品「ホークアイ(原題:Hawkeye)」では、ジェレミー・レナー演じるクリント・バートンがケイト・ビショップへとバトンが渡されることになるという。交代そのものは「ARROW/アロー」の方が早いとみられるが、それにしても偶然にして奇妙な一致だ。
ドラマ「ARROW/アロー」シーズン8は2019年10月15日より米国にて放送予定。