『アトミック・ブロンド2』オリジナルの脚本家は関与せず ─ 「今も3部作を望んでいる」

シャーリーズ・セロン主演のスパイ・アクション映画『アトミック・ブロンド』(2017)の続編製作が2018年に発表されてからしばらく経つが、進捗状況はどうなっているのだろうか。
本作の舞台は、冷戦末期の1989年。英国秘密情報部MI6の凄腕エージェントであるローレン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)は、「何者かに奪われた極秘リストの奪還と、二重スパイ“サッチェル”の正体を突き止めよ」との命令を受け、ベルリンに降り立つが……。
デヴィッド・リーチが単独映画監督デビューを飾った『アトミック・ブロンド』については、2018年4月に主演のセロンが続編を開発中だと言及。続いて、2020年にNetflixで続編が製作されると報じられたが、2022年12月になっても本格的に動き出す様子はなく、その遅れについてプロデューサーのケリー・マコーミックが、「続編を適切に仕上げるため」だと理由を述べていた。
以来、続編に関する情報が届かないなか、米Cinema Blendのインタビューに応じた前作の脚本家カート・ジョンスタッドが、自身は続編に参加しておらず、セロンの製作会社Denver & Delilah Productions Inc.が管理していると発言。「他の脚本家を起用したのかもしれないし、草稿があるのかもしれません」とし、第2作の進捗状況を把握していないと回答している。
続編には関わっていないというジョンスタットだが、第1作の脚本を執筆中に続編をどのように展開させたいか、常にビジョンを持っていたという。「いつも僕は、これはトリロジーだと言っていました。3部作で物語を伝えられるし、彼らが物に出来ることを願っています。もし助けが必要なら、彼らは僕の居場所を知っていますから」と言い、続編に脚本家としてカムバックする意志も覗かせた。
またジョンスタッドは、25年前からの付き合いだというリーチと、お互いに脚本家と監督という立場でタッグを組んだことにも言及。「デイヴが脚本を喜んで受け入れてくれたのを見て嬉しかったですね。デイヴが望んでいた全ての要素があったし、僕たちは監督としてのデイヴの感性に寄り添い、ただ楽しくてクールなものにしようと全力を注ぎました。映画のデザインも彼自身が作り上げたものだし、特別な映画です 」と振り返った。
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Source:Cinema Blend