『アバター』モーションキャプチャー撮影風景と本編の比較映像、CGの裏の生身アクション感じて

ジェームズ・キャメロン監督による超大作映画『アバター』(2009)の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開が迫る中、オリジナル版のモーションキャプチャー撮影風景と本編シーンを比較した映像が公開された。
『アバター』でスタント・コーディーネーターを務めたギャレット・ウォーレンがInstagramに、主人公ジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)が、一人のナヴィとしか絆を結ばないパンドラ生息の翼竜、イクランを必死に手懐けるシーンの比較映像を投稿。動画は上側が劇中シーンで、下側がモーションキャプチャーの撮影風景に分割され、同じシーンが同時に進行。セットで撮影されたシーンが、どのようにスクリーンで描かれるかを比較できる興味深い構成となっている。
『アバター』はフルCGだが、こうして見ると、いかに俳優が実際に激しいアクションに身を投じ、懸命にパフォーマンスして撮影されたかが分かる。この投稿でウォーレンは、動画のシーンの舞台裏について以下のような解説を加えている。
「これは、チャレンジを要する楽しい『アバター』のシークエンスだった。ジム(ジェームズ・キャメロン)は、イクランをありのままに再現したレプリカを造りたがっていたが、俳優が怪我をしないよう柔らかい素材でなくてはならなかった。レジェンドのスタン・ウィストン(特殊メイクアーティスト)と彼の会社がレプリカを造ってくれた。まず僕たちは半日かけて、その当時にジムが“ラバー・チキン(ゴムのチキン)”と呼んでいたレプリカを、どのように操るか試行錯誤を繰り返した。
ナヴィの戦士がイクランに乗って、絆を結ぶ方法を考えるのに2時間ぐらいかかった。ジムにイクランの鳴き声も作って欲しいと言われたから、馬と翼竜を掛け合わせた物真似をしている音源もどこかにあるだろう。この撮影は1日がかりだった。サム(・ワーシントン)は気のいい人だったし、彼の素晴らしい想像力に拍手を送りたい。」
なお、『アバター』は続編公開を前に3Dリマスター版となる『アバター:ジェームズ・キャメロン 3D リマスター』が、2022年10月6日(木)まで限定で全国劇場公開されている。
前作から13年の時を経て公開される続編の舞台は、第1作から10年後。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれる。家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていた2人だが、再び人類がパンドラに現れたことで神聖な森を追われ、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せることになるが……。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は2022年12月16日(金)に日米同時公開。
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Source:@Garrett Warren