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『アベンジャーズ/エンドゲーム』ルッソ監督、コロナ後の再上映を望む ─ 「人々が再び集まるために使ってもらえるのは光栄」

アベンジャーズ/エンドゲーム
© 2019 MARVEL

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、世界各国の映画館が休業状態にある今、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が“コロナ後”の再上映に期待を示している。

2019年4月26日に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、数々の人気作を超え、世界興行収入の歴代新記録を樹立。このたび米Cinema Blendのポッドキャストにて、ルッソ兄弟は“映画館に再び人が集まれるようになったら、『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』を再上映するのはどうでしょう?”との提案を受け、「人々を映画館に再び集めるために、映画を使ってもらえるとしたら本当に光栄です」と語った。「人々が再び集まって物語を共有するという体験を、ぜひお手伝いしたい」。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』の劇場公開から1年。世界情勢は大きく変わり、わずか1年前に世界の映画館が熱狂に包まれたことが夢のようにさえ思えるが、現在、ファンたちはSNSを通じて、それぞれの場所から公開1周年を祝福している。これに先がけて4月上旬には、『エンドゲーム』公開初夜に米国の映画館で録音された音声が拡散されたことも話題を呼んだ。実は、ルッソ兄弟はこの出来事に深い感動をおぼえたという。

「劇場体験とは、コミュニティの体験です。数週間前、僕たちのキャリアで一番感動した出来事がありました。ロックダウンが始まった後、『エンドゲーム』がSNSのトレンドに入ったんです。みなさんが初日夜の上映の動画を投稿してくださったからなんですが、観客のみなさんと作品が、心で繋がっていました。あれこそが劇場体験の強みだと思います。観客を繋ぎ、世界を繋ぐ。観客のみなさんが、あれほどの規模で繋がってくれた、そういう映画に参加できたことにとても感動しました。僕らのキャリアのハイライトになるでしょう。」

この出来事については、当時、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も「いつかまた、僕たちみんなでこういうことをやるんだ」と反応。ハリウッドが大きな影響を受けている今こそ、作り手はファンの声や反応に支えられているということだろう。もちろんファンたちも、こうした状況にあって、彼らの作品などに支えられている。

ちなみに2020年3月下旬には、コロナ禍を脱しつつあった中国にて、営業が再開された映画館にて『アベンジャーズ』全4作の再上映が行われると報じられていた。もっともその直後、中国政府は映画館の営業見合わせを再度要請しており、しばらく再上映は実現しそうにない。いずれ情勢の風向きが変わった折には、ぜひとも世界各国で実現を…!

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Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。