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『アベンジャーズ/エンドゲーム』もうすぐ公開1周年 ─ マーベル社長、映画館での再会を誓う

アベンジャーズ/エンドゲーム
© 2019 MARVEL

2010年代を代表する映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が2019年4月26日に全世界で劇場公開を迎えてから、もうすぐ1周年となる。『アイアンマン』(2008)に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、10年以上をかけてハリウッドを代表するシリーズのひとつとなった。その集大成である『エンドゲーム』では、映画館に多くのファンが詰めかけ、ひとつの物語の幕切れを見守ったのだ。

現在、SNS上では、とある投稿が話題を呼んでいる。『エンドゲーム』公開初夜に米国の映画館で録音された音声が拡散されているのだ。聴けばすぐにわかる通り、これがもはや映画とは思えない、“お祭り”としか形容できない盛り上がりようなのである。これに反応したのが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長だった。

「僕たちがおよそ1年前にどんなことをしていたのかを思い出させてくれます。そして、いつかまた、僕たちみんなでこれをやるんだということも思い出させてくれる。」

ファイギ社長のコメントは、新型コロナウイルスの影響を受け、アメリカをはじめとする少なくない国々で、多くの市民が自主隔離・自宅待機を求められていることを踏まえたものである。現在、アメリカでは多くの映画館が営業を休止し、映画ファンが集まって盛り上がれる機会も、実現は当面先になりそうだ。マーベル・スタジオも『ブラック・ウィドウ』など5作品の公開延期を発表、また作品の撮影も中断している。およそ1年前は、誰も想像していなかった現実だ。

それでもマーベル・スタジオは希望を表明することをやめない。ファイギ社長の投稿に対して、スタジオの公式アカウントが寄せた返信もまた象徴的だろう。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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