『アベンジャーズ』は実写化不可能、 「アニメ映画だったらいつか出来るかも」とマーベル社内で恐れられていた

今やマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の屋台骨である『アベンジャーズ』シリーズ。しかし、当初マーベル・スタジオでは『アベンジャーズ』の実写映像化は不可能だと考えられてきたという。
『デッドプール&ウルヴァリン』の米公開を迎える中、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはMCUでの軌跡を米Varietyで振り返った。MCUでの16年間で数々の偉業を成し遂げてきたファイギは、最も誇りに感じる仕事の一つとして『アベンジャーズ』を挙げている。
ファイギによれば、「マーベル内部では長年、『アベンジャーズ』はコンセプトが大きすぎて実写映画化はできないと考えられていた」という。「アニメ映画でだったらいつか出来るかもしれない」といった認識だったのだとか。
2012年には1作目『アベンジャーズ』が公開され、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーといったヒーローたちがファン念願のチームアップを果たした。以降、『アベンジャーズ』映画はユニバース展開の中心的存在に。MCUの枠を超えハリウッドの一大人気シリーズとなり、4作中3作が歴代興収トップ10入りを果たしている。

『アベンジャーズ』の実現と同じく、ファイギが誇りに思っているというプロジェクトが『スパイダーマン』シリーズだとか。マーベル・スタジオは2015年、スパイダーマンの権利元である米ソニー・ピクチャーズと契約を結び、MCUへのスパイダーマン登場を可能にした。
一時期は両者間で対立報道も報じられたが、2021年には歴代スパイダーマン俳優3人が集結する『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が実現。累計興収19億ドルという特大ヒットを記録した。ファイギは「(ソニー・ピクチャーズの)エイミー・パスカルやトム・ロスマンと協力して『スパイダーマン』をMCUに組み込むクリエイティブ上の監督を務めたり、巨大な2つのスタジオを上手く協力させたりしたのは、その大きな例ですね」と振り返っている。
最新作『デッドプール&ウルヴァリン』では旧20世紀フォックス下で製作された『デッドプール』シリーズが合流。ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンも登場するという、数年前までは考えられなかったことが実現した。成功を重ね続けるファイギだが、仕事上の心構えは謙虚だ。
「本当のところ、プロデューサーの日々の仕事は全部小さなことばかりです。僕はほんのわずかな勝利にワクワクします。それが、クリエイティブ・チームと会議室のテーブルを囲んで、あるシーンの解決策を考え出したり、編集室で何百万人もの人々のために上映する作品につながるアイデアに参加したりするものであれ。自分の仕事を本当に愛している証は、大きな仕事だけでなく、日々の小さな解決策にも熱中している時だと思います。」
映画『デッドプール&ウルヴァリン』は大ヒット公開中。
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Source:Variety