【ネタバレ】『アントマン&ワスプ』ポストクレジットシーン解説&制作秘話

「(決め手になったのは)『インフィニティ・ウォー』で描かれた、“誰が残っているのか”という問題を無視できなかったことでした。映画に登場する最終版を考えた時には、これが正しいと思いましたね。」
それでは、スコットの娘キャシーやルイス、カート、デイヴ、そのほかのキャラクターは無事なのだろうか。この疑問について、ペイトン監督は「答えないことにしているんです」と述べて明言を避けている。
スコット・ラング/アントマン、どうやって帰還する?
ところで気になるのは、「量子世界に飛び込んだスコットはどうやって元の世界に戻ってくるのか」という問題だ。前作『アントマン』(2015)ではハンク博士の開発したディスクが帰還のカギになったわけだが、監督いわく、今回のスコットはディスクを持たずに量子世界へ飛び込んでいるのだという。ホープたちが消えた後もスコットの声は聞こえていたため、どうやらスコットは消滅を免れたらしい。しかし今のスコットは、もはや自力で元の世界へ戻ることができない……。
本作のポストクレジットシーンには、こうした課題を解決しうる、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』でカギを握ることになりうるキーワードが飛び出している。量子世界に飛び込む直前、ジャネットはスコットに「時間の渦(time vortex)に吸い込まれないように」と声をかけているのだ。
『アベンジャーズ』第4作については、以前からファンの間で「タイムトラベル発生説」がささやかれているが、もしやスコットが“時をかける”ことになるのだろうか? 実際のところ、ペイトン監督は「タイムトラベル発生説」を否定していない。
「前作、そして本作で描いた科学に基づけば、(タイムトラベルの)可能性を除外することはしませんよ。時間の渦を扱っているわけですから、その可能性はありますよね。」
こうして、『アントマン&ワスプ』は大きな衝撃と謎をもって物語の幕を閉じた。「アントマンとワスプは帰ってくる?(Ant-Man and the Wasp will return?)」という、掟破りの「?」が付いたフレーズも意味深だ。しかし監督によると、これにはさほど大きな意味はないらしい。
「ちょっと遊んでみました。『007』から僕はこういうものが大好きなんです、“ジェームズ・ボンドは『ユア・アイズ・オンリー』で帰ってくる”みたいなのがね。だから最後にクエスチョンマークを付けたくなったんです。この映画らしいアイデアだと思って。」
映画『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日(金)より全国ロードショー。
『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html
Sources: ComicBook.com, Empire, Huffpost