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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編は「ハードルが高い」、監督が進捗明かす ─「トムとエミリーが参加できれば実現」

オール・ユー・ニード・イズ・キル
Warner Bros./Photofest 写真:ゼータイメージ

トム・クルーズ主演のSFアクション映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の続編企画について、前作で監督を務めたダグ・リーマンが口を開いた。どうやら監督は、実現の鍵が前作のメインキャスト、トム・クルーズとエミリー・ブラントであると考えているようだ。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、日本の人気SF小説『All You Need Is Kill』(集英社スーパーダッシュ文庫刊)をハリウッドで映画化した作品。“ギタイ”と呼ばれる凶暴なエイリアンの侵略を受けている近未来の地球を舞台に、意に反して戦場へ派遣された米軍メディア担当の少佐の孤立無援な戦いが描かれた。公開直後から熱烈なファンにより、続編製作を望む声が上げられていた。

2019年10月時点で、リーマン監督は改稿済みの脚本を完成させていることを明かしていたが、このたび米Colliderのインタビューにて「前作でも作るのに苦労したので、(続編は)とても高いハードルです」と現在も開発段階にあることを改めて伝えた。本作が時空間の移動を題材にしているがゆえに、物語の創出が難航しているのだという。

「タイムトラベルが関係している世界を舞台にした映画を開発する時って、多くの矛盾が生じるので、“人間は時間を旅することはできない”とすぐに気が付くんです。脚本を作り通すのは至難の業なんですよ。第1作の脚本開発当時、ワーナー・ブラザースに“彼(主人公)は時間を通り抜ける必要はあるのか?ただエイリアンと戦うだけで良いのではないか?”と言われた時がありました。“私にこの映画を作れというのなら、彼はそうする必要があります”と返事しましたけど。」

こう語るリーマン監督は、「エイリアンとの戦いではなく、同じ日を繰り返す方に惹かれるんです」と語る。前作では確かに、タイムループを経験し、困惑し、克服するまでのキャラクターたちが濃厚に描かれていた印象だ。リーマン監督は「続編は前作よりもっとキャラクター重視の作品にしたいと思っています」と構想を明かす。

「というのも、これは普段から行われていないことだからです。このアプローチこそ、続編を開発するにあたって私が取り組んできたことなんです。トム・クルーズとエミリー・ブラントは素晴らしい役者じゃないですか。続編はもっとたくさんの勢いや爆発が備わるべきです。トム・クルーズとエミリー・ブラントが演じる素晴らしいシーンを上回る視覚効果などありませんから。」

また、脚本作業の進捗について「満足している出来ですか、それともまだまだ完成までは程遠いですか?」と訊かれた監督は後者を選択。去る2020年12月には、同時点で脚本を目にしていたブラントが「とっても期待できて、とっても出来が良いですよ」と絶賛していたが、今も改良が重ねられているのだろう。ただし監督は、脚本の有無が「障壁にはならない」とも話す。「『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の撮影の時は脚本が出来ていませんでしたから」。

どちらかと言えば、リーマン監督は脚本の有無というよりもキャストのスケジュールが続編企画を前進させる鍵と考えている模様。「出演者こそ、門番の役割を務めている」と述べる監督は、「トムとエミリーが参加できれば、続編は実現します」と明言しているのだ。現在、トムとブラントはそれぞれ別企画への参加が決定しているため、2人のスケジュールが合う時期は未知数。2人が出揃った時にこそ、続編に関する朗報が聞こえてくるかもしれない。

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Source: Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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