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トム・クルーズ『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編、本格始動に一歩近づく ─ 今度こそ脚本が完成

トム・クルーズ エミリー・ブラント
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9357400402/

日本人作家・桜坂洋のSF小説『All You Need Is Kill』(集英社スーパーダッシュ文庫刊)をハリウッドが実写映画化した、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)の続編企画が本格始動に近づきつつあるようだ。前作を手がけたダグ・リーマン監督が認めた。

『ミッション:インポッシブル』シリーズのトム・クルーズ、『ボーダーライン』(2015)『クワイエット・プレイス』(2018)のエミリー・ブラントが主演を務めた『オール・ユー・ニード・イズ・キル』では、トム演じる主人公の軍人ウィリアムが、宇宙からの侵略者との戦いで“死亡するとその前日に戻る”というタイムリープ能力を手に入れる。ウィリアムは、エミリー演じる軍曹リタに鍛えられながら、「戦い、死に、目覚める」ことを繰り返しながら成長していくのだ。

ファンの熱望を受け、トム&エミリーとダグ監督も望んでの始動となった続編企画は、早くから脚本作業が進められていたものの、スケジュールや脚本の都合などから実現が先送りとなってきた。当初、脚本は前作を手がけたクリストファー・マッカリーによる監修のもと、『栄光のランナー/1936ベルリン』(2016)のジョー・シュラップネル&アナ・ウォーターハウスが執筆していたが、2019年3月には『ウソから始まる恋と仕事の成功術』(2009)脚本・監督、『モンスターハウス』(2015)原案のマシュー・ロビンソンが就任。リーマン監督とともに開発を進めてきたのである。

このたびリーマン監督は、米CBMのインタビューにて、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編の脚本がすでに完成していることを明かした。2017年10月の時点で「完成した」とされていたものの、再執筆などを経て、今度こそ準備完了というわけである。ただし、トムは2020年初頭から『ミッション:インポッシブル』シリーズの新作2部作を撮影する予定。「その後の製作になりますか?」と問われて、リーマン監督は「そう望みます。撮れるのならばそれが良いですね」と答えた。いよいよ念願の実現となるか。

続編のプロデューサーには、前作を手がけたアーウィン・ストフ&トム・ラッサリーのほか、ハリウッド実写版『Death Note/デスノート』(2017)や『ロックマン』『進撃の巨人』などを手がける俳優のマシ・オカが参加。エグゼクティブ・プロデューサーは、「週刊少年ジャンプ」元編集長で、現在はGlobal SHONENJUMPのバイス・プレジデントを務める佐々木尚氏が務める。

Source: CBM

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。