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【ネタバレ】「バッド・バッチ」シーズン2第6話、『スター・ウォーズ』の神髄がてんこ盛り

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

この記事には、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2第6話『部族』のネタバレが含まれています。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
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まずは、本エピソードのあらすじから振り返っていこう。冒頭はバッド・バッチが金を稼ぐためか、“ヴァンガード・アクシス”という犯罪組織のアジトを訪れる場面から始まった。訪問の目的は、テクが偽造した“チェーンコード”を売り払うため。その間、エコーと共に船番を任されていたオメガは何かの叫び声を聞き、1人でアジトの捜索を始める。

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そこで見つけたのは、ドロイドに虐げられるウーキーの子供。なんと彼はオーダー66を生き延びたジェダイであった。一行は、グンジーと名乗る彼を故郷キャッシークに連れて行くが、そこでウーキーたちに降りかかった惨状を目にすることになる。帝国はウーキーの仇敵種族トランドーシャンと協力して、キャッシークを荒らしていたのだ。バッド・バッチは、ウーキーと協力して帝国を迎え撃つこととなる。

まさに“スター・ウォーズ”な物語

本話では、「バッド・バッチ」としてはシーズン1の第1話以来となるジェダイが登場した。これまでブラスターでの戦いがメインとなってきた本シリーズにおいて、フォースで引き寄せたライトセーバーを起動するシーンにワクワクさせられたファンも多かったのではないだろうか。また、地の利を活かして帝国をやっつける戦闘シーンは『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)のエンドアの戦いを彷彿とさせる。

ストーリーにおいても、近年の『スター・ウォーズ』で共通して描かれている“血縁を超えた絆”に通ずるテーマを感じられる展開であった。ここしばらく、元気なオメガの提案に“やむなく”同意することが多かったハンターも、グンジーを故郷へ送り届けることに対しては当然のこととして同意した。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
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そんなハンターと族長ヤナとの会話も印象的であった。オメガはつらい状況に置かれてはいるが、新たな親代わりの存在にも囲まれ、比較的ピュアな心を持ち続けているように見える。また、彼女がこれまで出会った子供は、帝国に両親を捕らわれたヘラ・シンドゥーラ、オーダー66で全てを失ったグンジーと似た境遇を持っていた。そのため、けなげな彼女は友達を励ます役回りを買って出てきた。

しかし、彼女の心境に変化が訪れそうなのは、戦争を知らない幸せな子供と出会った時である。もし帝国下でのうのうと生きているような“持てる者”の暮らしを目にするということがあったような場合に、オメガはどのような反応を見せるのだろうか。

予告編考察の答え合わせ

最後に、予告編の考察記事との内容を比較していこう。子供のウーキーについては、予想通り、アニメ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(2008-2020)のシーズン5で登場したグンジーであった。我慢が苦手で叫び出してしまうような姿は影を潜め、一人前のジェダイとしてバッド・バッチを導くまでとなっていた。

予想と違った点は2つある。まず、トランドーシャンの捕虜となっていたのは族長ターフルではなさそうだ。「多くの村民は森の奥へ逃げた」という発言があったため、ターフルは既にシャドウランドへ移動をした後だと思われる。この点は、先週の第5話に引き続き、ゲーム『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』と地続きの設定となっていた。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
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また、トランドーシャンは独自にキャッシークを侵攻していると予想したが、実際のところは帝国と協力関係にあることが明らかとなった。ただ、人間至上主義の帝国にとっては一時的な利益の合致であり、彼らも使い捨てされてしまうように思えてくる。乗っていたタンクについては予想通り、独立星系連合のAATバトル・タンクであったが、帝国が正式に接収しており、側面に帝国のマークが施されていることを確認できる。主砲は対キャッシーク仕様で火炎放射器となっていた。

さて、全16話の「バッド・バッチ」シーズン2は、まだまだ話が収束していく気配を見せない。全ての伏線が交差すれば、かなり大きな物語となりそうだ。次話にも期待したい。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2はディズニープラスにて独占配信中。

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Red 4

「クローン・ウォーズ」が心のふるさとなスター・ウォーズオタク。クスッと笑えたり、へーと思ってもらえるような記事を目指してライター修行中。

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