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ヒュー・ジャックマン最新作『バッド・エデュケーション』米予告編 ─ 腕利きの教育者は巨額の横領犯、実話犯罪コメディに挑む

https://www.youtube.com/watch?v=3rcDuELz3Ak

『X-MEN』シリーズや『グレイテスト・ショーマン』(2017)のヒュー・ジャックマンが主演を務める実話犯罪コメディ『バッド・エデュケーション(原題:Bad Education)』の米国版予告編が公開された。本作は2019年9月、トロント国際映画祭にてプレミア上映されるや、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)「チェルノブイリ」(2019)の米HBOが世界配給権を獲得。劇場公開ではなく、主にテレビ放送で観客のもとに届けられることになる。

ニューヨーク州ロングアイランド、ロズリン学区の“名誉ある教育長”フランク・タソーンは、学区を全米第4位の成績に押し上げた功労者。生徒に愛され、その両親たちに愛され、教師の間でも親しまれてきたフランクには、10年間にもまたがる秘密があった。信頼する助手、パム・グラッキンの致命的なミスをきっかけに、フランクは窮地に立たされていく。ある学生記者が経費精算書を調査したところ、そこからはフランクによる壮大な横領計画が浮かび上がってきたのだ。なんとしてもフランクは真実を隠蔽し、スキャンダルの余波と対峙し、人々を――何よりも自分自身を――守らねばならなくなる。

予告編では、ロズリン学区という地域が、学校教育の質の高さに担保されていることが示される。「学校のシステムが良くなるほど、家の値段も高くなるんです」。こんな成績は見たことがない、と驚愕するほどの成果を上げた人物が主人公のフランク・タソーンだ。「僕は変化を求めた。そして、我々はNo.4の座までやってきた。これからNo.1にする」。豪語するフランクだったが、そこには大きな落とし穴があった。「これは犯罪よ」という女性の声に続き、助手のパムは「フランクがなんとかするから」と言い切る……。

本作ではフランク・タソーン役をヒュー・ジャックマン、助手のパム・グラッキンを『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)のアリソン・ジャネイが演じるほか、『アイリッシュマン』(2019)のレイ・ロマーノ、『パッケージ: オレたちの”珍”騒動』(2018)『ブロッカーズ』(2018)のジェラルディン・ヴィスワナサン、『ジュマンジ』シリーズや『ヘレディタリー/継承』(2017)のアレックス・ウルフらが出演。ハリウッドのベテランとフレッシュなキャストが織りなすアンサンブルが見どころとなりそうだ。

監督を務めるコリー・フィンリーは、オリヴィア・クック&アニャ・テイラー=ジョイ主演のスリラー・コメディ『サラブレッド』(2017、日2019)を手がけた期待の新鋭。脚本・製作は『孤独なふりした世界で』(2017)のマイク・マコウスキーが担当した。なんと本作の原案となったのは、マコウスキー自身がロズリンの学生だった時期に体験した実話。2004年に米New York Magazineで発表された記事を、マコウスキーがブラックコメディとして脚本化した。

映画『バッド・エデュケーション(原題:Bad Education)』は2020年4月25日にHBOにて米国放送予定。HBOは世界配給権を獲得しているだけに、海外展開の情報も待たれる。

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Source: IndieWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。