クリスチャン・ベール、『ソー:ラブ&サンダー』出演まで「MCU」が何か知らなかった

のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新映画『ソー:ラブ&サンダー』でヴィランの“神殺しゴア”役を演じ、ついにMCUデビューを果たすクリスチャン・ベール。ところが当の本人は、本作に出演するまでMCUが何たるかを把握していなかったようだ。
ベールといえば、クリストファー・ノーラン監督がメガホンをとったDC映画『ダークナイト』トリロジーでバットマン/ブルース・ウェインを演じた。だからと言って、アメコミ作品への造詣が深いというわけはないらしい。
米Total Filmの取材に応じたベールが、バットマンを演じた後に別のコミック映画の役を引き受けることに抵抗はなかったのかと訊かれ、「それは絶対にありません。そんなことは全く頭にありませんでした」と回答。続けて、こんなことを話している。
「みんなが“うわぁ!MCU参戦だ!”と反応しているのを読んで、“何だって?別に参戦なんかしてないぞ。大きなお世話だ”という感じで。僕は、“MCUって何だ?誰かに聞かなきゃ”と思ってました。」
意外や意外、アメコミやマーベルについて詳しい人にはお馴染みの「MCU」という略称を知らなかったベイルだが、その知識の欠如はゴアの役作りには特に影響しなかった様子。「原作コミック以外で何からインスピレーションを得ましたか?」との質問にベールは、「(吸血鬼の)ノスフェラトゥのような軽薄な態度は間違いなくありますね」と回答。また、一番よく見ていたのはエレクトロ・ミュージック・アーティスト、エイフェックス・ツインのミュージックビデオ「Come To Daddy」だったとも明かしている。
なお、監督のタイカ・ワイティティは、「神殺しのゴアはマーベルで最も共感できるヴィラン」だと称しており、ソー役のクリス・ヘムズワースも、「クリスチャンは、みんなが求めたり望んだり、期待したものを与えてくれました。ニュアンスや複雑さ、奥深さや奇妙さなど、脚本には書かれていないものです」と絶賛している。「MCU」が何だか知らなかったベールだが、『ソー:ラブ&サンダー』への貢献度は計り知れないものがあったようだ。
ベールのMCU初参戦となる『ソー:ラブ&サンダー』は、2022年7月8日(金)より日本公開。
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Source:Total Film