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クリスチャン・ベール、バットマン再演に前向き「ノーランが望むのなら」

ダークナイト
© Warner Bros. Entertainment, Inc.

『バットマン ビギンズ』(2005)『ダークナイト』(2008)『ダークナイト ライジング』(2012)でバットマン/ブルース・ウェイン役を演じたクリスチャン・ベールが、バットマン役再演に条件付きで前向きな姿勢を示した。米ScreenRantのインタビューで答えた。

ベールは『ソー:ラブ&サンダー』の取材で、バットマン役再演というオファーはこれまで「誰にも言及されたことがない」としながらも、「クリス・ノーランとは、“3作の映画を作ろう。幸運にもそれが実現できたら、そこでもう去ろう。長居は無用だ”と約束したんです」と明かした。再演の可能性についてはこう続けている。

「もしもクリス・ノーランが“もう一つ、やりたい物語があるんだ”とでも言ったら、それは素晴らしいことだと思います。彼が、その物語を僕とやりたいと言うのだったら、僕はやりますよ。

クリスチャン・ベールがバットマン/ブルース・ウェイン役を演じ、クリストファー・ノーラン監督がメガホンを取った『ダークナイト』3部作は、言うまでもなく大成功を収めた重大シリーズ。アメコミ映画の潮流を決定的に変えてみせた同シリーズは、スーパーヒーロー作品のファン以外にも広く愛され、今なお熱烈な支持を集めている。

物語は『ダークナイト ライジング』で余韻ある結末を迎えたが、その続編、あるいは別の形での再訪もありえるということか。この度のベールの発言を見る限り、彼はノーラン監督以外からのオファーには絶対に首を縦に振らないだろう。

DC映画シリーズでは現在、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のようなマルチバースの手法で、異世界のバットマンたちが共演する『ザ・フラッシュ(原題)』が控えている。これを契機とすれば、『ダークナイト』ユニバースが再登場するという展開は理論上可能だ。仮に実現しうるとすれば、守護神となるノーランが企画に乗るかどうかが鍵となる。

『ダークナイト』バットマンの再登場の可能性も興味深いが、別の見方として、クリスチャン・ベールがバットマン役の再演にオープンという事実がわかっただけでも嬉しいところ。『ソー:ラブ・アンド・サンダー』に出演するまで「MCU」という言葉が何なのか知らなかったと話したり、ロバート・パティンソン版『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)もまだ観ていないとも話すなど、必ずしも熱心なスーパヒーロー作品ファンというわけではない様子のベールだが、やはりノーランとの『ダークナイト』三部作への思い入れは格別らしい。

ちなみに今回の話題について裏のポイントは、VarietyDeadlineと言った米業界最大手メディアが、ScreenRantという比較的新興のWebメディアをソースにしているところだ。

通常、多くのニュースやスクープはVarietyにDeadline、加えてThe Hollywood Reporterの最大手組が第一報を報じたり、相互参照し合って流布。継いで、ScreenRantといった中堅どころに降りていく。しかし今回はScreenRantを元にVarietyやDeadlineが報じるという逆流が起こっており、これは(全くないというほどではないものの)少し珍しい現象。クリスチャン・ベールのバットマン役再演の可能性という話題が、いかに関心を集めているかが窺い知れる。

Source:ScreenRant,Variety,Deadline

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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