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デイヴ・バウティスタ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ドラックス役のオーディションは「悪夢のよう、期待していなかった」

デイヴ・バウティスタ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28662922195/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)といえば、キャスティングにいくつもの逸話が残されている映画である。この作品でドラックス役を射止めたのは、元プロレスラーのデイヴ・バウティスタ。俳優として大きく飛躍するきっかけになった“出世作”だが、オーディションを受ける当時、バウティスタは非常に厳しい状況にあったという。

2019年6月1日(現地時間)、米Denver Pop Culture Conに登場したバウティスタは、当時の状況を「悪夢のようでした。恐ろしかったですね」と振り返っている。

2010年にプロレスラーとしての所属団体WWEを離れたバウティスタは、ハリウッドにて俳優を目指して努力を続けていた。レスラーとして表舞台を一時去ってから約3年が経過した頃、「お金もなくなってきて、仕事を手に入れようと必死だった」というのだ。

「自分にエージェントが付いたのは『ガーディアンズ~』のオーディションが入った2週間くらい前でした。エージェントが“オーディションを持ってくるのに本当に頑張ったんですからね”と言うんです。“大変だったのは、(製作チームが)あなたをオーディションしたいとは思っていないから。プロレスラーは必要ないと思われてます。期待しないでください”と。」

オーディションの前から期待値を下げるはめになったバウティスタだが、まずは「ドラックスのことが分からなかったから」演技コーチに電話をかけたという。すると、バウティスタから連絡を受けたコーチは突然興奮し始めたのだ。

「彼はものすごいオタクなんです。“これはずっと待ってたチャンスですよ!”と言われました。とにかく、彼に勉強させてもらったんです。ドラックスの絵がたくさんあった中から、ある一枚を見つけた時に、“これ、俺みたいだ”と言って。その時に、自分のように思えるキャラクターなんだと分かったんです。(出演が決まるまで)彼は、ずっと僕を子どものように扱ってましたよ。オーディションの1回目と2回目は(会場まで)ついてきたりして。」

バウティスタにとって最初のオーディションは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をはじめとする多くのMCU作品でキャスティングを担当している、キャスティング・ディレクターのサラ・フィン氏の前で脚本を読むというものだった。

「サラ・フィンを相手にせりふを読みました。素晴らしい人ですよ。“緊張しないで、ゆっくりやってください。私たちはずっとここにいられますから”と言ってくれて。オーディションの後、“明日また来られますか?監督の前で読んでほしい”と言われたんです。」

翌日、バウティスタは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』監督のジェームズ・ガンと初めて対面することになった。

「彼のために脚本を読みました。それで彼(ガン監督)に、僕にドラックスを演じてほしいと思ってもらえた。それくらい気に入ってくれたんですよ。いろんな面で、彼は僕を演出してくれたんです。ジェームズと僕はすぐに通じ合っていましたね。ジェームズ・ガンは僕の人生の方向性を変えてくれた。僕のキャリアだけでなくね。だから僕は彼に忠実なんです。」

クリス・プラット起用のエピソードも超いい話

Source: Denver Pop Culture Con

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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