Menu
(0)

Search

【考察】時代とともに変化する物語『美女と野獣』その足跡をたどる

おわりに

いかがだったでしょうか。膨大な時間の中で変化し続け、把握することも困難なほど莫大な数のバリエーションをもつ「美女と野獣」を相手にするにはどうやら時間がいくらあっても足りないようなのでここで一旦おしまいにしようと思います。1991年版アニメと2017年版実写映画を細かな(それもかなり細かな)比較考察をなさっている方も数多くいらっしゃるので、そういった視点で鑑賞するのも面白いかもしれません。残念ながら本記事ではエマ・ワトソン版の個人的な感想を書く余裕はなさそうですが、この文字数と熱量から筆者の想いを読み取っていただけたらと思います。

数世紀も生き永らえることができた盤石な物語と、ディズニーという偉大な制作スタジオがタッグを組んで生まれた『美女と野獣』。きっと何度見ても面白いでしょうし、これから何度リメイクされようともヒットし続けることでしょう。少なくとも筆者は次の世代の新しい『美女と野獣』が鑑賞できる日を待ち望んでおります。

<参考文献・参照資料>
「エマ・ワトソン、「女優」ではなく「俳優」として初の栄誉」http://ent.smt.docomo.ne.jp/article/337751
佐藤一男、栗原淑江(2014) 『女性たちのチャレンジ -過去・現在・未来-』 北樹出版
樋口淳、樋口仁枝 編訳(1989) 『フランス民話の世界』 白水社
ベッツィー・ハーン(1995)『美女と野獣 テクストとイメージの変遷』(田中京子 訳) 新曜社
W. R. S. Ralston, “Beauty and the Beast, ” The Nineteenth Century(December, 1878), p.1010

Writer

けわい

不器用なので若さが武器になりません。西宮市在住。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly