『ベイマックス』MCU合流はありうるか、実写デビューの噂が一蹴される

ディズニーのアニメ映画『ベイマックス』(2014)は、マーベル・コミックを原作に、『アナと雪の女王』シリーズや『ズートピア』(2016)などを手がけたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作を務めた一作。現在、マーベルのコミックは基本的にマーベル・スタジオ(同じくディズニー傘下)が映画化しているため、極めてイレギュラーなケースだったと言えるだろう。
では、『ベイマックス』の主人公である天才少年ヒロ・ハマダとケア・ロボットのベイマックス、そしてヒーローチームがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参入することはありうるか。2021年2月21日(米国時間)、米DisInsiderは「『ベイマックス』のキャラクターがMCUにて実写デビューする」と報じた。少なくとも、ベイマックスとヒロは登場することになるだろうと。もっとも、この噂は即座に否定されているのだが……。
話題の初出から2日後の2月23日、米Varietyは「『ベイマックス』のキャラクターがMCUに実写で登場する予定はない」と報じた。業界屈指の大手紙たるVarietyが、ディズニー内部の情報源に確認した情報だという。記者は「『ベイマックス』のMCU合流が期待されるのは十分理解できる」「将来的に実現する可能性はある」と記しているが、現時点ではディズニー・アニメーション・スタジオでの展開が続くだろうということだ。
『ベイマックス』はマーベル・コミック作品『Big Hero 6(原題)』を原案に、設定や世界観、キャラクターのデザインを大幅に変更してアニメ映画化したもの。ディズニーは『ベイマックス』に続き、アニメシリーズ「ベイマックス ザ・シリーズ」(2017-2021)を製作しており、2020年12月には、Disney+での新シリーズ「ベイマックス!(原題:Baymax!)」を発表。今後も独自路線でフランチャイズの拡大を進めていく。
Sources: Variety, DisInsider