『シャザム!』宿敵ブラックアダムの単独映画、2021年12月に米公開決定 ─ ヒーローとして再解釈、ドウェイン・ジョンソン主演

見た目はオトナ、中身はコドモ。『シャザム!』(2019)の主人公シャザムの宿敵である、DCコミックスの人気ヴィランを描く単独映画『ブラックアダム(原題:Black Adam)』が2021年12月22日に米国公開されることが決定した。主演・製作を務める“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンが明かした。
このたび、ドウェインはInstagramにて米国公開日決定のアナウンスとともに、DCの重鎮ジム・リーと、人気アーティストBosslogicのコラボアートを投稿している。
投稿の中でドウェインは、「多くの子どもたちと同じく、僕もスーパーヒーローになることを夢見てきました。クールなスーパーパワーを持ち、正義のために戦い、いつも人々を守るのです」と記している。しかし、幼少期にスーパーマンに憧れたドウェインは、のちに「絶対にスーパーマンのようなヒーローにはなれない」と感じたそう。それは「僕はあまりにも反抗的だったし、乱暴者だったし、しきたりや権力に逆らっていたから」だとか。
「けれども僕は、善い心を持つ、善い子どもの一人でした。自分なりに善いことをしたいと思っていたんです。そして、大人になった僕にも、子どもの頃と同じDNAが存在します――スーパーヒーローになりたいという夢が叶ったのです。かの有名なDCユニバースに参加できることを光栄に、ブラックアダムになれることを心からうれしく思います。
ブラックアダムは、魔法の力で、スーパーマンに並ぶパワーを与えられています。ただし違うのは、彼が規則を守ったり、責任を取ったりしないところ。彼は反抗的ですが、スーパーヒーローの一種です。いつでも人々にとって正しいことをする。ただし、自分なりのやり方で。ブラックアダムなりの、真実と正義をもって。」
コミックのブラックアダムは、シャザムと同等のパワーを持つ、支配欲求に駆られたヴィランである。しかしながらドウェインのコメントを読むかぎり、映画版はヒーローとしてキャラクターを再解釈することになる模様。ヴィランではなくダークヒーローとして登場するのなら、いずれ実現されるというシャザムとの対決は、果たしてどのような形で行われることになるのか。あくまでヒーローとして扱う解釈がどう出るか、すべては映画を観てのお楽しみだ。
監督はディズニー実写映画『ジャングルクルーズ(原題:Jungle Cruise)』(2020年7月米公開)でドウェインとタッグを組んだジャウム・コレット=セラ。過去にはホラー映画『エスター』(2009)、リーアム・ニーソン主演映画『アンノウン』(2011)『フライト・ゲーム』(2014)『ラン・オールナイト』(2015)『トレイン・ミッション』(2018)を手がけてきた。
なお、ドウェイン演じるブラックアダムは当初『シャザム!』で初登場を飾る予定だった。のちに方針が変更され、ブラックアダムの単独映画を先に製作し、その後、シャザムと対決させる展開になることが明かされている。
映画『ブラックアダム(原題:Black Adam)』は2021年12月22日に米国公開予定。撮影は2020年7月に開始される。