マーベル新作『ブラックパンサー』が『ブレードランナー』から受けた影響とは?

2018年公開のマーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブラックパンサー』は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で初登場したヒーロー、ティ・チャラ/ブラックパンサーが主人公の新たな単独映画だ。“未知なる土地”であるワカンダ王国をはじめ、ユニバースの知られざる側面を切り拓く一作として注目される作品である。

米国にて公開された予告映像では、最先端の科学技術を有するというワカンダの都市、そこに暮らす人々の姿を少しだけ確認することができる。そのビジュアルに大きな影響を与えたのは、かの傑作SF映画『ブレードランナー』(1982)だったようだ。本作にてプロダクション・デザイナーを務めるハナー・ビーチラー氏が明かしている。

『ブレードランナー』の影響は「輪廻」

『ブラックパンサー』に『ブレードランナー』の影響があることがわかったのは、あるファンがその可能性をTwitterで指摘したことに端を発した。
「ワカンダのコンセプトに『ブレードランナー』の影響はありますか? それともライアン(・クーグラー監督)のビジョンによるものですか?」という質問に、ハナー氏が「確かにオリジナルの『ブレードランナー』に影響を受けています」と答えたのである。

また別の人物から「(影響は)テクノロジーの面ですか、それともノワール風な部分ですか」と問われると、彼女は「登場するテクノロジーの先進的な部分、それから都市の密度です。質感やトーンも。多くの映画が影響されています、まるで輪廻ですね」と返答している。

『ブラックパンサー』のプロダクション・デザイナーであるハナー氏は、ライアン・クーグラー監督がこれまで手がけた『フルートベール駅にて』(2013)、『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)の両方で同じ役職を務めている。第89回アカデミー賞で作品賞を射止めた『ムーンライト』(2016)でも手腕を発揮した注目のクリエイターだ。彼女の解釈によってマーベル映画に持ち込まれた『ブレードランナー』の影響とはいかに……。

また「奇しくも」というべきだろうか、『ブラックパンサー』の公開に先がけては、本家『ブレードランナー』の続編である『ブレードランナー 2049』(2017年10月27日公開)も登場する。そんなタイミングで影響を公言するのは相当挑戦的とも思われるが、逆に言えばそれだけの自信があるということだろう。ちなみに『ブレードランナー 2049』でプロダクション・デザイナーを務めたのは『007 スカイフォール』(2012)や『007 スペクター』(2015)などのベテラン、デニス・ガスナーだ。

“マスターピース”として映画史に輝く『ブレードランナー』は、その続編や最新のヒーロー映画にどんな影響を与えたのだろうか? そんな視点から作品をじっくりと見比べてみるのも、きっと興味深い観賞体験となるに違いない。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー

Source: http://comicbook.com/2017/10/03/black-panther-movie-marvel-influences-blade-runner/
©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

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1989年生まれ。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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