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『ブラック・ウィドウ』は「超強烈」、2020年夏にふさわしい映画に ─ 『シビル・ウォー』直後の物語、スカーレット・ヨハンソンが意気込み語る

スカーレット・ヨハンソン
Photo by THE RIVER

スカーレット・ヨハンソン主演、映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「フェイズ4」の開幕を告げる映画であり、ハリウッドのビジネス的には“2020年夏商戦”の始まりとなる作品だ。本作の米国公開日は2020年5月1日、いささか気が早いものの、映画業界の夏はこのあたりから始まるものなのである。

『アイアンマン2』(2010)の初登場から11年目の単独映画実現にあたって、スカーレットは製作総指揮を兼任。多くの場合、男性主人公のアクション映画が登場しがちな“夏の始まり”に殴り込みをかけるにあたって、あふれんばかりの意気込みを明かした。

「この映画は超強烈です。(夏の始まりには)超強烈な映画がふさわしいのだとすれば、私たちも非常に良いところにいると思いますよ。」

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)を経ての登場となる『ブラック・ウィドウ』は、意外にもMCUの前日譚。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)直後、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウが何をしていたのかを描く物語になる。ナターシャの妹分イェレナを演じるフローレンス・ピューは、「とても大胆で、生々しく、悲しい」作品だと語っていた

そんな本作で、スカーレットはプロデューサーとして脚本にアイデアを出し、監督や出演者の決定にも携わっている。劇映画にプロデューサーとして関わるのはスカーレットにとって初めての経験だが、米The Hollywood Reporterでは「ある意味で解放的ですよ」と感想を話している。

「映画の運命をコントロールするのは、私にとって、ずいぶん安心感が得られることです。私は彼女(ナターシャ)を誰よりもよく知っています。子どもの頃はどんな感じだったのか、権威的な存在とはどんな関係だったのか。このキャラクターはリアルで、いろんな面をそなえていて、だけど大きなトラウマも抱えていて、それが人目から身を隠す人生に繋がっている。エリートの地位で動けるようになるために、きっと彼女はいろんなものを捨てなければならなかったと思うんですよ。」

この言葉から想像するに、やはり『ブラック・ウィドウ』は『シビル・ウォー』直後のみにとどまらず、ナターシャ・ロマノフというキャラクターの本質まで掘り下げていくストーリーになるのだろう。ところで気になるのは、本作が多くのMCU単独映画と同じようにシリーズ化されるかどうかなのだが…。

監督を務めるのは、『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)で確かな演出力を示したケイト・ショートランド。脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)ジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)ネッド・ベンソンが共同執筆した。

映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』は2020年5月1日に米国公開予定

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Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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