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『ブラック・ウィドウ』で「2代目ウィドウ」への交代は起こるのか ─ 監督が「バトン渡す」と発言、出演者は以前否定

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『ブラック・ウィドウ』をめぐっては、かねてよりひとつの仮説がある。スカーレット・ヨハンソンが演じてきたナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウから、コミックの“2代目ブラック・ウィドウ”であるエレーナ・ベロワへの世代交代が行われるのではないかというのだ。このたび監督のケイト・ショートランドは、英Empireにて、この説に肯定的なコメントを繰り出した。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)直後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)以前の出来事を描く本作は、知られざるMCUの空白を埋める新機軸。監督いわく、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「オリジン・ストーリーになるのではないかと思われていることは認識していた」そう。「だから逆の方向に行ったんです」

本作でナターシャの“妹分”として登場するエレーナを演じるのは、『ミッドサマー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』と話題作が続くフローレンス・ピュー。監督は「あんなに良いとは知りませんでした。素晴らしいとは思っていましたが、あれほど素晴らしいなんて」とピューの実力に惜しみない賛辞を贈っている。「スカーレットもすごく丁寧に“彼女にバトンを渡そう”って。だから、新たな女性の物語が進んでいくことになるでしょう」

この言葉からは、やはり『ブラック・ウィドウ』でナターシャからエレーナへの“世代交代”が行われるように思われる。しかしながら留意しておきたいのは、エレーナを演じたピュー自身が、以前この説に否定的な言葉を発していたことだ。「世代交代の作品と言ってもいいのでしょうか?」との質問に、ピューは「ノー」と応答。「バトンを受け渡すような映画だとは思いません」とはっきり述べたのである。

『ブラック・ウィドウ』はナターシャからエレーナへの世代交代を描くことになるのか、それとも……。「バトンを渡す」という言葉は、物語のなかで起きる出来事を指しているのか、あるいは2人の女優の世代差を示すものなのだろうか。やはり例に漏れず、真相は劇場公開までお預けとなりそうだ。

映画『ブラック・ウィドウ』は2020年11月6日(金)日米同時公開

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Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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