ドラマ「ブラックリスト」シーズン8、裏話大放出 ─ プロデューサーのロングインタビュー全文

ブラックリスターたちのリストナンバーの疑問
──「ブラックリスト」に出てくる個性あふれる犯罪者”ブラックリスター”たちも見どころの一つだと思います。印象深い犯罪者のリストナンバーが下位だったり、予想外のリストナンバーだったりと視聴者は驚かされることが多いです。犯罪者たちにつけるリストのナンバリングはどのように決められているのでしょうか?
とても良い質問ですね。最初は、エピソードごとに順番にナンバリングをつけていこうかとも考えたんですが、キャラクターごとの重要性を反映させようということになりました。彼らの悪さを公平にナンバリングしようと努めていますが、ナンバーもずいぶん埋まってきましてね。たとえばシーズン6では、これまでの奴よりも悪い悪党が登場したのに、もう他のナンバーが取られてしまっていたので、下げざるをえませんでした。そういう意味では、ランダムですね。トップ5は例外です。上位数名のナンバリングには、とても注意しています。私がシーズン8を観た限り、今回はブラックリストのナンバーワンが登場するのではないでしょうか。

──ドラマとは関係のない質問になってしまいますが……、このドラマのプロデューサーには「ジョン」と名がつく方がたくさんいらっしゃいますけれど、どう呼び合っているんでしょう?(笑)
※製作総指揮:ジョン・ボーケンキャンプ、ジョン・アイゼンドレイス、ジョン・デイヴィス、ジョン・フォックス
面白いですね。ジョン・デイヴィスやジョン・フォックスがいますが、彼らは日常的に(製作現場に)いらっしゃるわけではないので、そこまで混乱しません。でもジョン・ボーケンキャンプと私には、皆さん混乱されています。インタビューを受けるときも、Zoomや電話で実施するときは、発言の後に「ジョン・アイゼンドレイスでした」とか「ジョン・ボーケンキャンプがお答えしました」と言わなくてはいけません。だんだん、現場では「JB」「JE」と呼び分けられるようになりました。今どき、子どもにジョンと名付ける親もアメリカではいなくなっていて、私の子どもの友達にも、ジョンという名前はありません。でも昔はポピュラーな名前だったようですね。
──日本では「ブラックリスト シーズン8」の放送がいよいよスタートしました。楽しみに待っている日本の視聴者に見どころを教えて下さい。
通常、大きな展開があれば、シーズンの終わりまでには完結しているものですよね。だから新シーズンは新しいことを始められる。しかし、シーズン7はパンデミックによって終了していたので、シーズン8の最初の3話は、かなり大きな始まり方になっています。なぜなら、これはもともとシーズン7のラストでやるはずだったものだったからです。シーズン8はロケットスタートで始まりますよ。それで第2話の前半までに大きなことが起こって、3話から4話にかけて、エリザベスとレディントンが描かれていきます。シーズン7の最後のアニメパートで、エリザベスが屋上に立って「私は母の味方をするつもりだし、何が何でも知りたいことを見つける」と言うシーンがありましたよね。そこからシーズン8に突入して、エリザベスはレディントンではなく母親カタリーナの側につきます。2~4話のうちに、これがエリザベスとレディントンの間の最大の問題として立ちふさがることになります。想像もできないほど大きな障害となります。
その後、シーズン8では、レディントンとエリザベスが対立するようになるのですが、一体どうなるんでしょう?どちらが勝つのか?それともどこかで一緒になるのか?レディントンとエリザベスが決別しており、危機的な関係性に陥っているという、これまでにないシーズンとなります。視聴者のみなさんも、第2話をご覧になれば、そのことにすぐ気づくと思います。
ジョン・アイゼンドレイス
「ブラックリスト」シーズン1~現在まですべてのシーズンに関わる製作総指揮。シカゴ出身で、ブラウン大学及びコロンビア大学でジャーナリズムの大学院を卒業。ジャーナリストとしてキャリアをスタートし、「新ビバリーヒルズ青春白書」「フェリシティの青春」「エイリアス」など数多くのTVシリーズで製作総指揮を務める。「ブラックリスト」のスピンオフ作品「ブラックリスト リデンプション」にも製作総指揮及びクリエーターとして参加。4人の子供の父親で、現在ロサンゼルス在住。
「ブラックリスト シーズン8」は『スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメ』にて独占日本初放送中。
【二カ国語版】毎週火曜 22:00 ほか 【字幕版】毎週火曜 24:00 ほか