『ブレードランナー 2049』より主要作曲家が降板 ― ハンス・ジマー&ベンジャミン・ウォルフィッシュの2人体制に

映画『ブレードランナー 2049』より主要作曲家としてクレジットされていたヨハン・ヨハンソンが降板したことがわかった。ヨハンソンの出身地であるアイスランドのメディア、The Newspaper誌が伝えている。
本作『ブレードランナー 2049』の監督を務めるドゥニ・ヴィルヌーヴとヨハンソンは、2013年『プリズナーズ』をきっかけに『ボーダーライン』(2015)、『メッセージ』(2016)でタッグを組んできた関係だ。
しかし2017年8月、新たに作曲家としてハンス・ジマー&ベンジャミン・ウォルフィッシュが加わったことが報じられている。これはヴィルヌーヴ監督がオリジナル版『ブレードランナー』(1982)の音楽に通じるテイストを求めたためで、ヨハンソンは降板ではなく、今後は3人体制で作曲が行われるとされていた。
ただしThe Newspaper誌がヨハンソンのエージェントから入手した情報によると、すでに彼は『ブレードランナー 2049』を離脱しているという。また契約の都合により、この件について本人がコメントを出すことはできないということだ。
ヨハンソンが降板したことで、『ブレードランナー 2049』の音楽はハンス&ベンジャミンの2人がすべて担当していることになる。本作は米国公開を2017年10月6日に控えているため、ポスト・プロダクションはすでにほとんど終了していることだろう。一度は3人体制での作曲と報じられていた以上、作業の過程でヨハンソンの楽曲を使用しない方針になったと考えるのが自然かもしれない。
なおハンス&ベンジャミンは『ドリーム』(2017年9月29日公開)の音楽を共同で務めているほか、ハンスは『ダンケルク』で、ベンジャミンは『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年10月13日公開)や『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年11月3日公開)でその手腕を振るっている。
実力に申し分のないコンビだけに『ブレードランナー 2049』にも不安はないが、ヴィルヌーブ作品といえばヨハンソンの音楽だと考えているファンも少なくはないだろう。ぜひ次回作では再タッグに期待したいところだ。
映画『ブレードランナー 2049』は2017年10月27日より全国ロードショー。
Sources:?http://www.visir.is/g/2017170908918/johann-settur-af-vid-gerd-blade-runner-
http://icelandreview.com/news/2017/09/08/icelandic-film-composer-no-longer-attached-blade-runner-sequel