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『スター・ウォーズ』ボバ・フェットのスピンオフ映画、企画復活の可能性あり ― 賞金稼ぎ集団描く予定だった

スター・ウォーズ
Photo by Roger Schultz https://www.flickr.com/photos/elaws/3775264842

『スター・ウォーズ』ボバ・フェットのスピンオフ映画は、いまだサルラックに呑み込まれてはいないのかもしれない

2018年10月26日、米ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長が、ボバ・フェットを主人公とするスピンオフ映画の企画中止を認めたと伝えられた。一度も公式には報じられていなかった『ボバ・フェット』なる作品が否定されることは相当イレギュラーだが、この情報はDeadlineやVarietyといったハリウッドの大手メディアにも取り扱われている。

しかしこのたび、わずかばかりの“新たなる希望”が聞こえてきた。米Entertainment Weeklyの伝えるところによると、やはりボバ・フェットのスピンオフ映画は2013年ごろから企画され、現時点で開発は進められていないという。しかし同誌が入手した情報では、まだ企画が復活する可能性も残されているようだ。

またEntertainment Weeklyは、ひとまず凍結状態となった『ボバ・フェット』のプロットをわずかに紹介してもいる。同作はボバ・フェットだけでなく、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)のスター・デストロイヤーに乗り込んでいた賞金稼ぎ集団にもフォーカスを当てる予定だったという。
ただし、これがリブート版『ファンタスティック・フォー』(2015)のジョシュ・トランクが監督に就任する予定だった当時の構想なのか、あるいは『LOGAN/ローガン』(2016)などのジェームズ・マンゴールド監督が就任すると報じられた2018年5月時点のプランなのかはわからない。

なおルーカスフィルムは、現在『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ「ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)」を進行中。『アイアンマン』(2008)や実写版『ジャングル・ブック』(2016)を手がけたジョン・ファヴローが脚本・製作総指揮を務める本シリーズは、「ジャンゴとボバ・フェットの物語の後」を描くもので、帝国軍の崩壊後、ファースト・オーダーの誕生以前が舞台になる。主人公は銀河のはずれを生きる孤独なガンマンで、ボバ・フェット本人ではない。

このたびEntertainment Weeklyが伝えた「ボバ・フェットのスピンオフ企画が復活する可能性」に希望をかけるならば、まずは「ザ・マンダロリアン」が大きなカギを握っているといえるはずだ。いまや「ザ・マンダロリアン」は、いったんは潰えてしまった『ボバ・フェット』の“代打”的役割を担っている。惑星マンダロアの戦闘民族を描く同シリーズが一定の人気と支持を集め、ルーカスフィルムを再び動かすことができたなら、再びボバ・フェットの活躍をスクリーンで見ることができる日も来るかもしれない……。

Source: EW

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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