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『ブラックパンサー』米国興行収入が7億ドルを突破 ― 『フォースの覚醒』『アバター』に続く歴代第3位に

ブラックパンサー
Black Panther (2018) Directed by Ryan Coogler ©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース作品、映画『ブラックパンサー』の米国興行収入が、2018年8月5日(現地時間)に7億ドルを突破したことがわかった。
2018年2月16日に米国公開を迎えた本作は、専門家や映画ファンの予想を軽々と上回って世界中でスマッシュヒットを記録。なかでも米国では、公開直後から大きな話題を呼び、さらにはアカデミー賞の授賞式でも言及されるなど“社会現象”としか言いようのないムーブメントを巻き起こしていた。

Box Office Mojoによれば、『ブラックパンサー』の米国興収は7億4,026ドル(8月5日時点、推定)。公開から25回目の週末、171日目の快挙となった。2018年5月にはブルーレイが発売されたものの、現在も25の劇場で上映が継続されている。

これまで米国において7億ドルを突破した作品は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2016、9億3,666万2,225ドル)と、『アバター』(2009、7億6,050万7,625ドル)の2本のみ。これら2作品は米国興収記録の歴代第1位・第2位に座しており、すなわち『ブラックパンサー』は歴代第3位の記録を保持しているというわけだ。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品初の黒人ヒーロー映画で、主要キャストをほとんど黒人俳優で固め、しかも物語の舞台はアフリカに存在する架空の国家。製作費は公式に発表されていないが、おそらく2億ドル以上という大作だった。『ブラックパンサー』はヒーロー映画の歴史のみならず、映画史的にも画期的な一本であるわけだが、こうして興行・批評の両面でずば抜けた成績を示したことは、今後のハリウッド映画にも間違いなく大きな影響を与えることになるだろう。

ちなみに『ブラックパンサー』の約2ヶ月後に米国公開を迎えた、マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)は歴代第4位の作品として『ブラックパンサー』の後を追う。こちらは6億7,805万6,833ドル(8月5日時点、推定)で、公開101日目で205の劇場にて上映されている。7億ドル超えこそ難しくとも、どこまで陛下の躍進に迫ることができるか……。マーベル・スタジオ作品同士のハイレベルな戦いはもうしばらく続きそうだ。

映画『ブラックパンサー』MovieNEXは発売中。

『ブラックパンサー』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther.html

Sources: Box Office Mojo(1, 2), Variety
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。